株の権利確定日とは?かんたんな調べ方と月別の権利確定日カレンダー完全版!

投資の楽しみの1つでもある、「配当金や株主優待券を獲得したい!」と思っている人が多いのではないのでしょうか。しかし、株をただ買って保有して売るだけだと、配当金や株主優待を受けられないってご存知でしたでしょうか。

この記事では、配当金等の株主権利を確実に得る方法と、その注意点についてまとめました。これから投資を始める人や、投資を始めてみたけど全然株主優待を受けられていない人は、ぜひこの記事を見て、お得な権利を獲得して投資を楽しめるようになりましょう。

この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。

株主権利とは

株主は、株を発行している会社に対して出資額に応じた権利を持つことを「株主権利」と言います。株主権利は様々あります。例えば、配当金などの利益を受け取る権利や、会社が解散等をした際に残った財産を分配する権利、株主総会への出席等の経営に参加する権利、株主優待を受ける権利等が挙げられます。

株主が得られる権利については、保有する株の数によって違いがあり、多くの株を持つと、多くの権利や強い権利が得られます。

株の権利確定日とは

株の権利確定日とは「株主が権利を得られることが確定する日」です。一般的に、3月と9月に設定されていますが、各企業によって株の権利確定日は異なります。

また、権利確定日が明らかとなっていない場合は、原則として、役員や従業員向けの新株予約権(ストックオプション)が付与され、権利を行使できる期間(権利行使期間)の開始日前日を権利確定日とみなします。
※新株予約権にはもう1つの種類として、会社外の人や個人に付与されるものもあります。

「権利確定日」は株の配当や株主優待に必要!

株の配当や株主優待を受けたいのであれば、注意しなければならない点があります。それは、「権利確定日に株を保有しているかどうか」という点です。

権利確定日に株を保有していれば、配当や株主優待の権利を得ることができます。しかし、確定日に株を持っていないと配当も株主優待も受けることができません。保有期間も一切関係がありません。ですので、言い方を変えると、権利確定日の1日だけ株を保有していれば、配当や株主優待の権利を得ることができます。

権利付き最終日とは

権利確定日の説明を見て、株を権利確定日に買ってすぐに売れば良いのでは!?と思った人は注意しましょう。権利確定日に株を購入しても権利は得られません。権利を得るためには、権利付き最終日までに株を購入していなくてはなりません。

権利付き最終日とは、権利確定日当日を入れない3営業日前を差します。よって、3営業日前までには確実に株を購入しておきましょう。(土日・祝日は営業日にカウントされません。)

もしも株が購入できなかった場合は、権利確定日に株主名簿に名前が記載されず、株主優待や配当金をもらうことができなくなります。

また、権利付き最終日が近くなるにつれて、優待や配当金目当てで株を購入する人が多くなるため株価が上昇することが多いと言われていますので、余裕を持って低価格でお目当ての株を購入するようにしましょう。

権利落ち日とは

権利落ち日とは、権利付き最終日の翌営業日のことを言います。権利落ち日に、株を売却しても、株主優待や配当金をもらえる権利はあります。

多くの投資家は株主優待や配当金がもらえることが確定した後は、次の投資資金を得るために、株を売ることが多くあります。そのため、権利落ち日から株価が下落傾向になることが多くなります。

株主権利(配当金)がもらえるケース

ここで、株主権利(配当金)がもらえるケースをご紹介します。
例えば株価1,000円、10単位のA銘柄を保有していたとします。配当金は1株50円、権利確定日は3月25日で、権利付き最終日は3月22日です。

ということは、権利付き最終日の3月22日に50株保有していた場合、

購入金額 1,000円×50株=50,000円
配当金額 50円×50株=2,500円

配当金額として2,500円もらえることとなります。こちら、利率に換算すると(利率は配当金額÷購入金額)、2,500円÷50,000円=0.05=5%。利率5%で運用ができたということになります。

権利確定日で知っておくべき注意点とは

株主として名簿に記載され、配当金や株主優待等の権利を得たい時は必ず「権利確定日前の3営業日前までに購入しておくこと」が大切です。

権利付き最終日ぎりぎりに購入しようとする人が多いため、株価が上がり購入しづらくなってしまうことがあります。よって、最終日ぎりぎりの購入は行わないようにしましょう。

また、もう1つ注意する点は「株の保有期間」です。優待銘柄は優待を取得するために、権利確定日から「半年」や「1年」前から株式を継続して保有していることと定められているところもあります。購入する前に1度チェックをしてみてください。

権利確定日が土日祝の場合

権利確定日が土日祝日の場合は、基本的にその土日の前の平日に権利確定日が移行されます。具体例を挙げると、

〇権利確定日が△月30日(日)だった場合
権利確定日 △月28日(金)
権利付き最終日 △月25日(火)

となります。

〇権利確定日が□月31日(土)だった場合
権利確定日 □月30日(金)
権利付き最終日 □月27日(火)

となります。

〇権利確定日が×月25日(月)の三連休最終日だった場合
権利確定日 ×月22日(金)
権利付き最終日 ×月19日(火)

となります。

2018年3月末の権利を取りたい場合はどうすればいいの?

2018年3月末の権利を取りたい場合には、3月27日(火)の取引終了時に(権利付き最終日)株を保有していれば、3月28日(水)に株を売却しても、3月末分の権利を得ることができます。

2018年の配当・株主優待の権利確定日カレンダー

権利付き最終日 権利落ち日 権利確定日
1月配当の場合 26日(金) 29日(月) 31日(水)
2月配当の場合 23日(金) 26日(月) 28日(水)
3月配当の場合 27日(火) 28日(水) 30日(金)
4月配当の場合 24日(火) 25日(水) 27日(金)
5月配当の場合 28日(月) 29日(火) 31日(木)
6月配当の場合 26日(火) 27日(木) 29日(金)
7月配当の場合 26日(木) 27日(金) 31日(火)
8月配当の場合 28日(火) 29日(水) 31日(金)
9月配当の場合 25日(火) 26日(水) 28日(金)
10月配当の場合 26日(金) 29日(月) 31日(水)
11月配当の場合 27日(火) 28日(水) 30日(金)
12月配当の場合 25日(火) 26日(水) 28日(金)

株の権利確定日の調べ方

株の権利確定日は、一般的には決算日と同じ日に設定されています。また、株の権利確定日、権利落ち日、権利付き最終日は各企業のホームページで公開しているため確認することが可能です。

また、上場企業であれば、ヤフーファイナンス(https://finance.yahoo.co.jp/)でも権利確定日を調べることができます。

株主優待株・権利確定日の株価の値動き

人気の株主優待株は、権利確定日に近づくにつれて株価が上がり、権利落ち日以降は大きく下落する傾向にあります。よって、人気の株主優待株を買うタイミングとしては権利落ち日以降が良いと言えます。

また、株主優待をもらいたいのなら、欲しい銘柄の権利確定日を必ず確認するようにしましょう。そして、その3営業日前の最終売買の日までに優待株を購入しましょう。この時注意して欲しいのが、株価の値上がりです。優待権を得たい投資家は最終売買日に向けて株を購入します。よって、株価は最終売買日までにどんどん上がってしまいます。よって、優待株を購入するタイミングとしては時間と資金の余裕があり、最終売買日までの期間がなるべくあいている時にしましょう。

しかし、この値上がりを利用して利益を得る方法もあります。例えば、1回目は株価の底値付近で買い利益の幅を大きくし、2回目は株価が上昇し始めたポイントを確認してから購入することで保有期間の効率をアップさせるということができます。3月末が権利確定月の銘柄であれば、3月の権利落ち日以降で1回目の買いを行い、翌年の3月の優待権目当ての株買いが始まる2月上旬あたりに2回目の買いをします。

また、投資の効率をアップさせる方法として、権利確定日が年2回ある銘柄を購入するというものもあります。

権利確定日は空売りは儲かるの?

権利落ち以降、株価が下落するのであれば空売りしたら儲かりそうですよね。しかし、注意しておきたいのは空売りするにも「コスト」が必要だということです。

株の空売りとは「株を借りて、売りに出す」行為です。よって、借りている分の株には金利が発生します。この金利は後から発表されることになるため、権利確定日に空売りすると、どのくらいのコストがかかるか不明ということになります。

もしかしたら、とても高いコストがかかる可能性を秘めているため、投資ではなくギャンブルになってしまうと言えます。よって、権利確定日の空売りはおすすめできません。

権利確定日翌日に株の売却はできる?

権利確定日の翌日に株の売買を行うことはできます。配当金や株主優待の権利を得るためには、権利確定日の3営業日前の最終売買時点で株を保有していれば良いので、権利確定日の翌日でなくても3営業日前の権利確定日の翌日(権利落ち日)から売買を行っても良いのです。

配当権や優待権を得たい投資家たちは、権利を獲得するとすぐに売りに出すことが多いの、基本的に権利落ち日以降は株価が下がります。よって、次回の株主優待を狙うのであれば、権利落ち日付近で「買い」を狙うことが良いとされています。

株価が急騰した銘柄は要注意!

株価が急騰した銘柄には注意が必要です。なぜかというと、権利付き最終日を狙って多くの投資家が「買い」を行っている状態、「過剰な買い」が起きている可能性があります。この場合、株価はいつもの平均価格より急激に上昇していることになります。

すると、権利付き最終日の翌日(権利落ち日)になると、配当金や株主優待の権利が確定されたため、今度は多くの投資家が「売り」に走ります。そうすると、株価は急激に下落することになります。

投資初心者にはリスクが高い取引となりますので、急激に高くなった銘柄には手を出さないことをおすすめします。

まとめ

権利確定日についてご説明しました。いかがでしたでしょうか。この記事では、

  1. 株主権利とは、配当金や株主優待を受けられることや、株主総会に参加できることの総称であること。
  2. 権利確定日とは、株主権利が得られることが確定した日であること。
  3. 株主優待を獲得したいのであれば、権利確定日の3営業日前(権利付き最終日)
  4. までに株を購入しておくこと。
  5. 権利付き最終日の翌日(権利落ち日)に株を売買しても、株主優待は受けられること。
  6. 権利確定日や権利付き最終日等は、各企業のホームページに記載されているので確認すること。
  7. 株主優待を獲得したいなら、値動きの変化に気を付けること。
  8. 素人は、急激に高騰している株の購入は避けること。

等をご説明いたしました。効率的に投資を行って利益を得るのなら、権利確定日や権利付き最終日の知識は必須です。ぜひこの記事で覚えたことを、これからの投資に活かし、利益を生むようにしましょう。