証券会社を徹底比較!手数料やツール、取り扱い商品別の比較表一覧

株式投資をするためには、証券会社に証券口座を開設する必要があります。証券会社によって、取引手数料や提供されているサービスに違いがあるので、きちんと比較した上で口座開設をする必要があります。

特に、取引手数料は一回あたりの金額は高くなくても、年間でかなりの額となるので注意が必要です。自分の投資スタイルにあったところの証券口座を開設するようにしましょう。
この記事では、証券会社のサービスの比較を通じて、証券会社ごとの特徴を明らかとしていきます。

この記事を書いた人
株式会社ジャパンインベストメントスクール 株式投資コンサルタント ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本最大級の投資スクール・メールマガジン「ジャパンインベストメントスクール」に所属。毎朝10万人以上に向けて、相場情報を届ける。

証券会社を比較する前に

証券会社を比較する前に、まずは証券会社について基本事項を確認しておきましょう。

証券会社を比較する前に:証券会社とは

証券会社は、投資家にとって株式を売ったり買ったりするときの窓口となるものです。証券会社は、株式を購入したい人、売却したい人の注文を広く受け付け、それを証券取引所に伝えます。株式に投資をしたいと考えている人々の取引を成立させることを本業とするのが証券会社です。証券会社そのものも、株式を購入したり売却したりしています。

さらに、証券会社は、企業のように資金調達をしたい組織をサポートするのも仕事の1つです。株式市場がスムーズに機能するように、会社が株式を発行するサポートもします。

証券会社を比較する前に:証券会社の種類とは

証券会社には、総合証券とネット証券(インターネット証券)があります。総合証券は、金融商品取引法で認められている4業務(自己売買業務、委託売買業務、引受業務、募集・売出業務)すべてを行うことが認められている証券会社です。

総合証券の中でも、インターネットを通じて、金融商品取引法で認められている4業務を行っているのがネット証券です。

証券会社を比較するポイントとは

証券会社を比較するポイントは、「取引手数料」「取扱商品」「取引ツールの使いやすさ」「セキュリティやサーバの安定性」「提供される情報やサービス」です。証券会社によって、取引手数料は全く異なります。自分の投資スタイルに合わせて証券会社を選ぶことが大切です。

また、取扱のある金融商品も全く異なります。豊富に金融商品を取り揃えている証券会社であれば、投資の選択肢も広がります。

さらに、取引ツールの使いやすさは、実際に株式投資をする際に重要となります。サーバーの安定性なども考慮した上で証券会社を選ぶことが大切です。

証券会社によって投資セミナーを開講しているところもあります。証券口座を開設している人には無料で開放されているセミナーで、オンラインセミナーを開催している証券会社もあります。

このように、証券会社によって様々なサービスが提供されており、取引手数料も異なることから、きちんとその点を考慮した上で証券会社を選ぶことが大切です。

「ネット証券」と「総合証券」の比較

ネット証券と総合証券はそれぞれ異なるメリットとデメリットがあります。以下ではその点について説明していきましょう。

「ネット証券」と「総合証券」の比較:違いとは

ネット証券は総合証券と比較して、取引手数料が安いことが特徴です。ネット証券は店舗を持たないことで、人間を介さずに取引が可能となっています。

総合証券では、取引窓口があるので、その分手数料がネット証券よりも取引手数料が高く設定されています。また、口座開設料についても違いがあります。

ネット証券は基本的に口座開設料が無料となっていることに対して、総合証券は有料です。ネット証券は投資をしたいと思ったときに、インターネットさえ繋がっていれば投資をすることができますが、総合証券の場合、窓口に行かなければ取引をすることができません。

総合証券では、窓口では投資の知識のある担当者が投資の相談に乗ってくれるというメリットがあります。これはネット証券には無い、大きな魅力です。

「ネット証券」と「総合証券」の比較:手数料

「ネット証券(インターネット証券)」と「総合証券」で特に大きな違いがあるのが、取引手数料です。ネット証券のほうが、取引手数料が5分の1~10分の1となっており格安です。

原則として、株式取引の度に手数料が生じることになるので、取引手数料の違いは大きなものとなります。何度も繰り返し取引を行うような投資スタイルの場合には、取引手数料がお得なネット証券の利用がおすすめです。

証券会社を比較

以下では、証券会社ごとの取引手数料、取扱商品、取引ツール、情報提供やサービスについて比較していきましょう。

証券会社を徹底比較:手数料

証券会社の取引手数料には1日の合計額に対して手数料がかかるコースと、1注文ごとの取引に対して手数料がかかるコースがあります。

1注文ごとの取引に対する手数料

証券会社名 株式売買手数料
10万円
まで
20万円
まで
50万円
まで
100万円
まで
松井証券 無料 300円 500円 1,000円
ライブスター証券 80円 97円 180円 340円
DMM株 80円 97円 180円 436円
GMOクリック証券 88円 98円 241円 487円
SBI証券 90円 105円 250円 487円
楽天証券 90円 105円 250円 487円
カブドットコム証券 90円 180円 250円 990円
マネックス証券 100円 180円 450円 1,000円
SMBC日興証券 125円 180円 400円 800円
岡三オンライン証券 99円 200円 350円 600円
野村ネット&コール
(野村證券)
139円 300円 477円 953円
内藤証券 167円 381円 381円 686円
マネーパートナーズ 200円※ 360円※ 900円※ 1,800円※
フィディリティ証券 463円※ 463円※ 463円※ 463円※
東海東京証券 1,500円 1,500円 1,725円 3,450円

1日の合計取引額に対する手数料

証券会社名 株式売買手数料
10万円まで 20万円まで 50万円まで 100万円まで 300万円まで
岡三オンライン証券 無料 無料 500円 800円 1,800円
SBI証券 無料 191円 429円 762円 1,562円
楽天証券 無料 191円 429円 858円 3,000円
松井証券 無料 300円 500円 1,000円 3,000円
GMOクリック
証券
213円 213円 399円 797円 1,538円
ライブスター
証券
400円 400円 400円 600円 1,400円
マネックス証券 2,500円 2,500円 2,500円 2,500円 2,500円

証券会社を徹底比較:取り扱い商品

証券会社を選ぶ際には、取扱商品の数にも着目しましょう。たとえば、SBI証券は取扱商品数が多い証券会社で、米国株・中国株をはじめとして、韓国やロシアなどの海外株式についても取り扱っています。投資信託(ノーロード)の数も豊富で、様々な投資ができることが特徴です。9カ国もの国に投資が可能です。債券の取扱いもあるので、様々な金融商品に投資したいと考えている投資家にはおすすめの証券会社です。

一方、楽天証券は、海外株式(米国株・中国株)に加えて、36種類もの海外先物を取り扱っています。これは楽天証券だけの特徴です。投資信託の取扱いもSBI証券と匹敵するほどの多さとなっています。

さらに、GMOクリック証券は国内個別株に特化した証券会社ですが、最近では、海外個別株CFDの取扱いもはじまり、商品の取扱数も増えています。

米国株式に投資したいと考えている場合には、マネックス証券がおすすめです。中国株の取扱もネット証券の中でNo.1の取扱い数を誇ります。海外株式の取扱数は証券会社の中でもトップクラスとなっているので、海外投資をはじめるならマネックス証券と言えるでしょう。

カブドットコム証券は、国内株式の信用取引数がNo.1の証券会社であることが特徴です。海外株式の取扱いはありませんが、国内株式はほとんどカバーしています。国内株式の信用取引を行うのであれば、カブドットコム証券がおすすめです。

証券会社を徹底比較:取引ツール

各証券会社は投資家の取引をサポートする取引ツールを提供しています。たとえば、楽天証券のマーケットスピードという取引ツールは、プロの投資家にも愛用者が多く、様々な機能が搭載されていることが魅力です。

株売買のタイミングを逃さないスピーディーな取引が可能となっています。比較チャートも最大4つ画面に表示することができ、テクニカル指標は21種類使用することができます。楽天証券のマーケットスピードの利用手数料は3ヶ月間で2,500円となっていますが、利用開始3ヶ月間は無料となっており、資産残高が30万円以上である場合には無料で利用することが可能です。

他にも、SBI証券のHYPER SBIという取引ツールは、チャートが非常に見やすく、ユーザビリティに配慮されていることが特徴です。他の証券会社が提供する取引ツールと比較しても、圧倒的な数のテクニカル指標とチャートタイプが用意されているので、デイトレードをする投資家に人気のある取引ツールです。

さらに、むさし証券のTNAVIという取引ツールは他の証券会社にはない取引ツールが魅力です。マイポートフォリオでは、100銘柄の単価や数量を登録することができ、合計金額などが自動で計算される仕組みになっているなど、大量の取引をするときにおすすめの取引ツールと言えます。

岡三オンライン証券の取引ツールは、テクニカル指標、ランキング、スクリーニングなどの機能が充実しており、トリガートレール注文という最新の注文方法を実装するなど、ユーザーは株取引をしやすい環境が整っています。ユーザーの声を柔軟に反映して進化してきた取引ツールなので口コミでも高評価が多い取引ツールです。

カブドットコム証券の取引ツールは、注文条件をリスト化して一括発注することができるなど、独自の機能が搭載されていることが特徴です。テクニカル指標のシグナルに合致した銘柄を探すことができる機能など、他の証券会社には無い機能が数多く実装されています。

証券会社を徹底比較:提供情報やサービス

証券会社ごとに強みが違うため、提供している情報やサービスも千差万別です。投資を行うにあたっては、市場の動向を見極めなければなりません。そのため、常に最新の市場情報について知っておく必要があります。

証券会社ごとに様々な情報提供が行われており、セミナーなども開催されています。以下では、主な証券会社がどのような情報提供やサービスを行っているかについて、簡単にまとめていきましょう。

たとえば、SBI証券で口座開設をすれば、トムソン・ロイター、フィスコ、モーニングスター社、SBIサーチナ、東洋経済新報社などの情報メディアを利用可能です。さらに、マーケットレポートも充実しているので、プロが実際に市場動向を分析したレポートを読むことができます。

週末にはSBIウィークエンドセミナーが開催されたり、オンラインセミナーも開催されているので、投資について勉強したいという方にもピッタリです。

さらに、マネックス証券で証券口座を開設すれば日本証券新聞社、JPモルガン社、アイフィスジャパン社、TIW社の情報メディアにアクセス可能となります。アナリスト・レポートなども非常に充実しており、セミナーの開催も盛んです。

同じように、楽天証券では、トムソン・ロイター、フィスコ、日本経済新聞社、東洋経済新報社、楽天証券経済研究所といった情報をメディアが利用可能です。著名な投資家のレポートなどを読むことができる上に、オンラインセミナーなども盛んに開催されています。

証券会社 比較の関連用語とは

証券会社のホームページを見ると、よくわからない用語が並んでいることがあります。以下では、投資の基礎となる用語について解説していきます。

証券会社 比較の関連用語①「IPO」

IPOとは、Initial Public Offeringの略語で、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」と呼ばれます。企業がはじめて証券取引所に上場し、株主を募ります。

証券会社 比較の関連用語②「NISA」

NISAとは、2014年1月にスタートした、個人投資家のための税制優遇制度のことを言います。NISAは、Nippon Individual Savings Accountの略称です。毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税となる制度です。

証券会社 比較の関連用語③「投資信託」

投資信託とは、投資家から集めたお金を運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品のことを言います。投資信託ごとの運用方針にもとづき、専門家が資金の運用を行います。投資信託の運用成績は市場環境によって変動するため、得られる利益も異なります。

証券会社 比較の関連用語④「外国株式」

外国株式とは、海外の企業が発行している株式のことを言います。日本株と同様に投資することが可能ですが、日本の証券会社の中では取扱いの無い証券会社もあるので注意が必要です。

実践!証券会社のその他比較

以下では、IPO、NISA、投資信託、外国株式について証券会社ごとに比較していきます。

実践!証券会社のその他比較:IPO

株式投資家から人気のあるIPO投資は、抽選に申し込まなければなりません。そこでどれだけ当選するかによって得られる利益が異なります。そのため、当選確率は非常に重要となります。以下では、各証券会社におけるIPOの取扱い実績を示します。

2016年 2015年 2014年
SBI証券 77社(13社) 82社(9社) 65社(5社)
むさし証券 9社(0社) 13社(0社) 5社(0社)
マネックス証券 46社(0社) 52社(0社) 38本(0社)
楽天証券 8社(0社) 10社(0社) 2社(0社)
SMBC日興証券 73社(16社 80社(27社 60社(9社
松井証券 11社(0社) 16社(0社) 5社(0社)

※( )内は主幹事実績を示す。

実践!証券会社のその他比較:NISA

NISAは、政府からの後押しもあり、資産形成に非常に有効な手段となるものです。NISA口座は手数料無料で開設することが可能です。SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券は、NISA口座を開設するにあたって手数料が無料となっているのでおすすめです。

実践!証券会社のその他比較:投資信託

投資信託は、各証券会社で専門家が投資家の変わりに資金を運用してくれる制度です。そのため、各証券会社で取扱いのある投資信託数が全く異なります。

以下では、証券会社ごとの投資信託取扱数について示します。

投資信託取扱本数
SBI証券 2,000本以上
むさし証券 約60本
マネックス証券 1,000本以上
楽天証券 2,000本以上
SMBC日興証券 約140本
松井証券 約355本(2018年4月現在)
ライブスター証券 1本

実践!証券会社のその他比較:外国株式

外国株式は、証券会社ごとに大きく取扱数が異なります。また、どの国の株の取扱いがあるかについても証券会社ごとに大きく異なります。そのため、投資の前に自分が投資したい国の株式の取扱いがあるかどうかをまず確認し、その後、銘柄を探すようにしましょう。

以下では、外国株の取扱いについて証券会社ごとにまとめてみます。

SBI証券 マネックス証券 楽天証券
アメリカ株
中国株
韓国株
マレーシア株
シンガポール株
タイ株
インドネシア株
ベトナム株
ロシア株

実践!証券会社のその他比較:キャンペーン

証券会社では、口座開設の際にキャッシュバックキャンペーンや金利優遇プログラムなどを開催している場合があります。口座開設の前に必ず確認しておきましょう。

以下では、代表的なキャンペーンについて示していきます。

証券会社名 口座開設キャンペーン
GMOクリック証券 証券コネクト口座
金利優遇キャンペーン
カブドットコム証券 家族・友人紹介プログラム
松井証券 家族・友人紹介プログラム
SBI証券 ETF手数料
キャッシュバックキャンペーン
楽天証券 最大22,000ポイントプレゼント
(一部抽選含む)
マネックス証券 新規口座開設
ゼロ円投資デビュープログラム
ライブスター証券 手数料全額キャッシュバック
岡三オンライン証券 手数料全額キャッシュバック
DMM株 手数料全額キャッシュバック

まとめ

証券会社によって、手数料、取扱商品数、取扱銘柄などは異なります。自分の投資スタイルにあった証券会社で口座を開設することが大切です。

証券会社で口座を解説する前に、きちんと証券会社ごとの商品や特徴を比較することで、より快適に投資を行うことができるようになります。口座開設の際には、必ず自分が投資したい金融商品の取扱いがあるかどうかを確認しましょう。また、手数料が大きく異なる点にも注意して下さい。