うねり取りとは?初心者でもわかる相場で生き残るための手法・やり方を完全ガイド!

株式投資には様々な方法があります。その中でも有名な投資方法がうねり取りです。うねり取りという投資方法は、江戸時代の米相場を読むために使われていたほどで、長い歴史があります。

古くから株式投資に適用されてきた投資方法ですが、現在ではFXなど、様々な投資にも活用されています。この記事では、うねり取りについてわかりやすく解説していきます。

この記事を書いた人
株式会社ジャパンインベストメントスクール 株式投資コンサルタント ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本最大級の投資スクール・メールマガジン「ジャパンインベストメントスクール」に所属。毎朝10万人以上に向けて、相場情報を届ける。

うねり取りとは

うねり取りとは、価格周期を活用して利益をあげる株式投資の方法です。株価の動きには周期があり、約3ヶ月周期で上げ下げを繰り返す特徴があります。うねり取りは株式投資の方法としては非常に有名な手法です。古くは江戸時代の米相場の時代にも存在したトレード手法であるとされています。

うねり取りにおいては、基本的には、チャートだけをみて自分の感覚を頼りに、建玉の操作を行いながら株取引を繰り返します。株価の上がり下がりといううねりを、「買い」と「売り」によって利益を得るのがうねり取りです。

うねり取りのメリットとは

うねり取りという投資手法は比較的簡単な理論なので誰でも理解することが可能です。投資手法の中には難しいものあるので、誰にでも理解しやすい投資手法はそれだけでメリットになります。

近年のファンダメンタル分析は、会社の会計情報を用いて複雑な数式を駆使するため、かなりの勉強が必要となります。しかし、うねり取りはそのような複雑な計算式を使いません。

さらに、うねり取りは、株価が上がっても下がっても勝てる手法です。短期的な株価の上下動も利益にすることができ、市場の乱高下が起こっている場合も利益のチャンスにすることができる投資手法です。株価の上昇、下降、もみ合いトレンドなど、相場の状況に関係なく投資できるというメリットもあります。

銘柄をロックオンして投資を行うので、いろいろな銘柄について常に調べて投資を行う必要はありません。

うねり取りのデメリットとは

うねり取りのデメリットとしては、ある程度の資金力がないとできない投資方法であるということです。株価のうねりに合わせて建玉を繰り返し建てることになります。結果として、ある程度の資金力がないと繰り返し建玉を建てることができません。

うねり取りはFXにも有効か?

うねり取りはシンプルな投資方法なので、FXの場合でも使える投資手法です。FXでうねり取りを起こっている人はあまり多くありませんが十分適用できます。

特に、FXの場合には、空売りを仕掛けることができることが特徴です。そのため、株式投資とは買い建てを基本戦略とするのではなく、FXは買い建て売り建ての両方を戦略に組み入れることができます。

うねり取りの関連用語とは

以下では、うねり取りと関連する用語について解説していきましょう。

うねり取りの関連用語①「リーディング」

リーディングとは、チャートをみることによって株価の流れを読むことを意味する言葉です。株価の流れを読むためには、きちんとチャートを読めるようにしなければなりませんので、様々なチャートを正しい読める技量が必要です。

うねり取りの関連用語②「空売り」

空売りとは、信用取引を利用した取引方法です。証券会社から株を借りて売り、その後、売った株を買い戻すことによってその差額を利益として得ることができます。株価が下がっている局面であっても利益を出せることが空売りによる最大のメリットです。

うねり取りの関連用語③「難平(ナンピン)」

ナンピンとは、はじめに買い建てをした後に価格が下落した場合に、下値で買増することによって、1株あたりの買値(平均取得価格)を下げる投資手法です。平均取得価額を下げることによって、その後の上げ幅は少なくても利益を出すことができる投資手法となります。

ナンピンには、空売りした後で、株価が上昇した場合に、上昇後の価格で売り増しを行うナンピン売りという投資手法もあります。

うねり取りの関連用語④「両建て」

両建てとは、株式投資において、どう入る銘柄の買い売りの両方のポジションを同時に持つ取引を言います。両建てにしておくことによって、株価の変動を受けなくなるというメリットがあります。

うねり取りの関連用語⑤「損切り」

損切とは、損失を抱えている状態で保有している株式を売却し、損失を確定させることを言います。購入した株の価値が下落して、その後の回復が見込めないと判断できる場合、その場で損失を確定させた方が良い場合もあります。なぜなら、さらに株価が下落する可能性があるからです。

うねり取りのやり方とは

以下では、うねり取りのやり方について具体的に解説していきましょう。

うねり取りのやり方:イメージ

うねり取りでは、自分が最も得意とする銘柄のみのトレードを行います。その銘柄特有の株価の動き(うねり)を読み取らなければなりません。そのためには、過去のチャートを十分に分析する必要があります。

分析していると、その銘柄に特有の株価の動きを見分けられるようになります。これは変動感覚と呼ばれ、これを頼りに投資を行うのがうねり取りの方法です。

うねり取りのやり方のイメージとして、下記に簡単な図を示しておきましょう。

(出所:FX初心者必読入門の書

縦軸は価格(株価)を示しており、横軸は時間軸を示しています。うねり取りでは、このようなチャートを十分に分析して、その銘柄特有の株価の動きを予想して売り買い繰り返していきます。

うねり取りのやり方:分割売買

うねり取りでは、1度に株式を購入するのではなく、何回かに分けて取引を行います。100株買う場合でも、10株を10回に分けて購入したり、50株を二回に分けて購入したりします。

このように、株数を均等に分割する方法は等分割売買法と呼ばれますが、1回目と2回目は30株ずつ購入して、3回目に40株を購入するというように、不等分割売買法と呼ばれる方法もあります。

分割売買をすることによって、平均取得原価を下げることがうねり取りの方法の基本となります。平均取得原価が下げ、できるだけ高い値段で売り抜けることがうねり取り基本となります。

うねり取りのやり方:逆張り

うねり取りによって投資を行う場合、逆張りをするのが基本です。つまり、株価が下げているとき株を買い、株価が上げているときに株を売ります。このようにして株式に投資をすることによって、株価の底がわからなくても安い値段で購入することができたり、高い値段で売却したりすることができるのです。

うねり取りのやり方:銘柄の選び方

うねり取りをする場合、銘柄選びが非常に重要です。うねり取りでは、基本的にその銘柄の値動きだけを利用して利益をあげようとするからです。そのため、まずはおそらく倒産しないであろう会社の株を購入する必要がありません。

うねり取りでは複数回に分けて取引を行うので、比較的長期間のトレードとなります。結果として、取引の途中で倒産してしまっては元も子もありません。したがって、うねり取りをする場合には、倒産しないと考えられる株式銘柄を購入することが大切です。

その上で、うねり取りをする場合、ある程度の値動きが必要となりますから、1日の取引量が十分にあり、株価のトレンドがわかりやすい銘柄を選ばなければなりません。取引量が少ないと、株取引自体がないのであまり値動きがありません。そのため、うねり取りで取引を行う場合には、ある程度取引量(出来高)があるトレンドが出やすい銘柄を選ぶことが大切です。

うねり取りを勉強できる方法とは

うねり取りで利益を出せるようにするためには、チャートを正確に読み取る能力が必要となります。以下では、うねり取り方法について勉強する方法を紹介していきます。

うねり取りを勉強できる本とは

プロの視点 うねり取り株式投資法―基本と実践
林 知之
マイルストーンズ
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うねり取りについてまとまった本といえば、林知之氏が書いた『プロの視点 うねり取り株式投資法−基本と実践』があります。実際に投資で成功した著者が書いている本なので、非常に実践的でわかりやすいことが特徴です。

うねり取りのバイブルとして、投資の初心者から上級者まで是非参考にしたい本です。2017年に出版された本なので、比較的情報も新しいのも良い点であると言えます。

うねり取り入門―株のプロへの最短コース
林 輝太郎
同友館
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他の本としては、林輝太郎氏が書いた『うねり取り入門−株のプロへの最短コース』という本があります。この本は1998年に書かれた本なので、少し情報が古くなっていますが、うねり取りについて学びたいと考えている投資初心者の方にもわかるように書かれています。

入門書という位置づけとなっているため、難解な用語などが出てくるわけでもなく、感覚的にうねり取りについて学ぶことが可能です。

【詳説】うねり取り実践 ~株式売買記録と解説~
林 輝太郎
林投資研究所
売り上げランキング: 88,377

さらに、同じ著者が書いた『【詳説】うねり取り実践〜株式売買記録と解説〜』という本があります。こちらは、2016年に出版された本なので比較的新しい情報まで網羅されています。うねり取りの実践方法について詳しく書かれており、チャート図も豊富に掲載されているのでわかりやすいことが特徴です。ソフトカバーなので持ち歩くにも便利なサイズ感が魅力です。

うねり取りを練習できるツールとは

うねり取りの練習をするのは簡単です。特定の銘柄の過去のチャートについて確認することができれば、誰でも簡単に練習ができます。誰でも使いやすい株価表示サイトとしては、日経新聞社が提供しているツールがあります。
過去の日足チャートを遡ってみることができるサイトはあまり多くないので、日経新聞社が提供するチャート表示サイトは非常に便利です。

過去最大6年前まで日足であれば遡ることができます。週足では8年前、月足では10年前まで遡って表示させることができます。カーソルを合わせるだけで日付と株価を表示させることができるので、うねり取りの練習には非常に便利です。

うねり取りなど、投資に関する本も出版している相場師郎氏が主催している株塾では、「リーディング」を行うためのツールとして「Chart Gallery(チャート・ギャラリー)」が推奨されています。

Chart Galleryは、無料体験版が用意されているので、10年分の各銘柄の10年分のチャートを表示させることが可能です。ただし、無料体験版では直近のデータまでは表示されません。有料版のChart Galleryは、直近のデータから遡って30年分の各銘柄のチャートを表示させることが可能です。長い期間で数多くの銘柄のデータが入手できた方が、やはりうねり取りの勝率も高くなります。

その他にも、「うねりとれ〜る」という無料ソフトが提供されています。このソフトは、名前とメールアドレスを登録するだけでダウンロードリンクが返送されてくるので、そこからダウンロードするだけで簡単にソフトを使うことができます。なお、うねりとれ〜るは、エクセルを活用したソフトとなっているので、エクセルを事前に導入しておく必要があります。

さらに、うねり取りの練習に使えるソフトとしては、各ネット証券会社が無料で提供している取引ツールを利用する方法もあります。楽天証券・松井証券・カブドットコム証券といったネット証券の取引ツールは非常に優れているので、積極的にうねり取りの練習に取り入れてみましょう。

実践!うねり取りまとめ

以下では、日本精工のチャートを使ってうねり取りの方法を実際に解説していきます。

実践!うねり取りの例


このチャートをみると、日本精工の株価には明確なトレンドがあることがわかります。うねり取りにおいては、小さな株価の変動をみるのではなく、大きな波(トレンド)をみることがポイントです。まずは、上のチャートをみて、上昇トレンドと下降トレンドについてきちんと理解しておきましょう。

それを示したのが下記の図です。

赤枠で囲んでいる部分が上昇トレンドであり、青枠で囲まれている部分が下降トレンドとなっています。上昇トレンドでエントリーする場合、やじるしで示された部分で獅子込みを開始できればベストな投資方法となります。

上昇トレンドが一度おわり、下降トレンドに入ったものの、2番底となっているので、今後株価は上昇トレンドにはいることがわかります。そのため、一度株価が底をついて上がりはじめた段階で、次に株価が下がることを見越して投資をする準備をします。実際に株価が下がり始めた段階で実際に買いを入れていきます。

一度に買いを入れるのではなく、少しずつ分割しながら買いを入れていくことがポイントです。その後、株価は上昇トレンドに入り、急速に高くなっていきます。この段階で買った株を売却し、株価の上昇に合わせて徐々に株式を売っていきます。

実践!うねり取りの練習方法:リーディングトレーニング

うねり取りを練習する場合、チャートのリーディングトレーニングが最も重要です。株価チャートをみて、株価の流れが読めるようにならなければ、うまく利益を上げられるようにはならないからです。特定の銘柄の株価チャートをみて、その株価がどのように動くかを瞬時に読み取れるようにしなければなりません。

そのため、簡単にできる方法としては、特定の期間の株価チャートをみて、トレンドラインを引き、売買ポイントで投資をする理由を書き込んでいきます。投資をする理由を考えることが、リーディングトレーニングの肝となります。

実践!うねり取りの練習方法:相場チャート

相場師郎氏が紹介している「相場チャート」が販売されているので、これを使ってうねり取りをすることも可能です。相場チャートには、チャート撮影機能・ポジション操作機能・デモトレード機能・トレード結果機能など、様々な機能が満載です。そのため、うねり取りの練習にはもってこいのツールとなっています。

まとめ

うねり取りをきちんと実践できるようにするためには、リーディングをきちんとする必要があります。チャートの動きからその後の株価トレンドを予測できるようになることが、リーディングにおいては重要です。特定の銘柄の株価の動きのクセを読み取ることが目的なので、複数の銘柄のチャートの動きを比較するなどの分析は必要ありません。

あくまでも特定の銘柄についての相場のクセを理解することが大切となります。そのため、うねり取りによって利益を稼ぐためには、どの銘柄を選ぶのかが非常に重要となってきます。

うねり取りで稼ぐ場合、株価の動きが非常に重要となるため、ある程度大きく株価に動きがあり、取引量も多い銘柄を選ぶことが大切です。