東証の取引時間を完全ガイド!取引開始時間と終了時間、大納会と大発会をわかりやすく解説

東京証券取引所は日本最大の金融商品取引所です。これから株を始めようと思っている方の中には「ニュースとかで名前を聞いたことはあるけれど、実際にどんなことをやってるのかわからない!」という方もいるのではないでしょうか?

東京証券取引所(略して東証)は、金融商品を取引する場所です。株や債券、為替などを扱っています。日本国内での金融商品のやり取りは、東証を通して行われます。つまり、投資家同士の取引の仲介所です。

難しく考える必要はなく、日本国内でのやり取りは日本国内の証券所、海外での取引では海外の証券所を利用する、と考えれば分かりやすいでしょう。証券所はコンビニのように、24時間いつでもやっているわけではありません。取引ができる時間が決まっており、その時間内に金融商品の取引が行われるのです。

今回は、東京証券取引所の取引開始時間と終了時間を紹介します。また、海外のマーケットがどの時間帯に行われているのかも大まかに解説します。

この記事を書いた人
株式会社ジャパンインベストメントスクール 株式投資コンサルタント ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本最大級の投資スクール・メールマガジン「ジャパンインベストメントスクール」に所属。毎朝10万人以上に向けて、相場情報を届ける。

東証の株取引開始時間と終了時間

東京証券取引所の株取引時間から確認しましょう。株の取引時間は立会時間または売買立会時間と呼ばれています。そして、この株取引時間は午前の取引を意味する前場と、午後の取引を意味する後場に時間が区切られているのです。

前場はAM9:00~AM11:00、後場は午後の取引を意味し、取引時間はPM12:30~PM15:00となっています。また、売買立会には休業日があります。

売買立会の休業日

・土曜日
・日曜日
・国民の祝日及び休日(前日及び翌日が国民の祝日である日)
・年始1月1日から1月3日までの3日間
・大晦日の12月31日

営業時間外でも、営業担当者がいれば、売買の受付をしてくれる場合があります。基本的に時間外の注文の受付は翌日扱いになります。その場で取引が完了するわけではないことに注意しましょう。

取引時間外に注文を出すには、ネット証券を利用する必要があります。時間外取引の詳細については、「時間外取引と「ネット注文」」をご覧ください。

東証の取引時間は年中同じ?

東証(JASDAQ)の取引時間は1年中変わりません。取引開始時間から取引終了時間は大納会、大発会を含めて変化しないことに注意しましょう。

2011年の11月まで、上記の取引時間ではありませんでした。本来は、11:00までが前場の取引時間でしたが、30分引き延ばし、現在の取引時間になったのです。

大納会とは

大納会とは株の取引最終日を指します。証券取引所の株の年末の最終営業日です。土日祝日が被らなかった場合、12月30日が大納会となります。官公庁の御用納めと同じ、28日に行われていました。しかし、証券市場の完全週休2日制の導入以降は、12月30日に行われています。

大納会は株価に影響を与えるとも言われています。大納会の前は休日の不透明感を意識した買い控えや、税金対策のための損失確定が行われることがあります。

また、6月と12月に決算を行っている企業は権利落ち日の直後などで、平均株価が下降する場合があるのです。しかし、大納会日前に平均株価が下降すると、大納会当日に株価が一気に上昇することもあり得ます。大納会には毎年、著名人がゲストとして呼ばれます。その年のキーパーソンとされる人物が呼ばれます。

また、大納会は、立会終了の鐘を鳴らすことが恒例となっており、参加者には持ち帰り用の手打ちそばが贈呈されます。このような形式で行われるようになったのは、2002年からです。

大発会とは

大発会とは取引開始日を指します。年初めの取引のことです。大納会と大発会はどちらも、日本の証券取引所の株取引を対象にしています。大発会は新年の最初の営業日に開催されます。大納会と同様、祝日や土日と重ならなかった場合、1月4日になります。

今までの傾向としては、大発会当日の株価は上昇することが多いです。逆に、大発会当日に株価が下落した日は過去20年間で8回しかありません。最近では2016年の大発会当日に株価が下落しています。新年の「お祝いムード」などで、買う人が多いと考えられているのです。

また、2018年の大発会では、日経平均株価が479円79銭を上回りました。2017年の大納会の終値に対して、308円高で取引が始まりました。そして、終値は741円39銭高の2万3,506円33銭と高値引けとなりました。

上述の通り、大発会当日には株価が上昇するといわれています。しかし、2018年の大発会当日の株価上昇は、例年と比較しても大きな上げ幅になっていたのです。

2018年の大発会当日の株価上昇は1996年以来の記録です。1996年の大発会後の終値は749円85銭となっており、2018年の記録はこれに迫るものであったことがわかります。

大納会や大発会の取引時間はいつもと同じ!

年末年始となると、様々な店やサービスの開始時間に違いが出るものがありますが、株取引は特別に時間帯が変更になることはありません。

年末年始も通常の取引時間帯となります。2009年の大納会移行、東証は「アローヘッド」という新売買システムを導入しました。これに伴い、通常日と同じ売買時間で取引されています。

アローヘッドは、世界の証券所が導入しているシステムと同じものを採用しています。この新システム、アローヘッドの導入により、処理速度が向上しました。注文応答時間と株価情報の配信が以前のシステムよりも早く配信されることになります。

注文応答時間は、5ミリ秒になり、株価情報の配信は3ミリ秒になります。以前使われていたシステムはアローヘッドの600分の1の処理速度しかありません。つまり、逆に言えば、アローヘッドは従来のシステムの600倍の処理速度がある、という計算になります。

なぜ、ミリ単位の処理時間にこだわるのかというと、それは、株取引が非常に厳密に行われなければならないものだからです。株価は常に変動しています。注文してからできるだけ早く、その処理を行えなければ、利益を上げることは難しいでしょう。

東証以外の証券市場での取引時間はどうなっているの?

東証以外の取引所は東証に合わせて終日売買に営業時間が変更されています。終日売買に営業時間を変更しているのは、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所、です。

以下が各証券取引所の営業時間です。

各証券所の取引時間
証券所 取引時間
東京証券取引所 前場AM9:00~AM11:00 後場PM12:30~PM15:00
名古屋証券取引所 前場AM9:00~AM11:30 後場PM12:30~PM15:30
福岡証券取引所 前場AM9:00~AM11:30 後場PM12:30~PM15:30
札幌証券取引所 前場AM9:00~AM11:30 後場PM12:30~PM15:30

御覧の通り、どの証券所も営業時間が統一されています。これは、上述のように、国内最大規模の取引所である東京証券取引所が基準になっているのです。

東証の取引時間の確認方法

東証の取引時間の確認は日本取引所(JPX)の公式サイトから行えます。ここでは、取引の開始時刻、取引の終了時刻の他、休業日を確認できるため、詳細な取引時間帯を知りたい方は活用しましょう。

日本取引所の公式サイトにある「内国株の売買制度」という項目に記載されています。サイト内では、専門用語を使った様々な項目が羅列しています。株初心者あるいは、株取引はしていないけれど情報を集めている(検討中)という方は、少し戸惑うかもしれません。

しかし、専門用語(テクニカルターム)を覚えておくことで、読み取れる情報の範囲が広がります。

世界の株式市場の取引時間

世界三大証券所は休憩なしで株取引が行われています。ニューヨーク証券所、ロンドン証券所などです。しかし、休憩なしとはいっても土日を除いた24時間取引となっています。株取引は世界各国の主要都市で開かれています。

また、FXは活発に取引が行われており、FXのマーケットは24時間眠ることがありません。日本の取引所では、取引時間を前場(午前)と後場(午後)に区切っています。

今後、予測されることとしては、世界三大証券所に合わせて、日本の証券所も24時間取引可能になるのではないか、ということです。

株の売買注文は土日でもほぼ24時間出すことができる!

株の売買注文は土日でもほぼ24時間出すことができます。東証の株取引の時間は平日の9:00から15:00ですが、注文はほぼ24時間出すことができます。つまり、16:00に注文した場合、リアルタイムにその注文はすぐに反映されませんが、翌日の注文として処理されます。

立会時間が終わってからでも、指値注文が可能です。自分の希望した価格で買うあるいは売ることができます。その際、その反映は上記の通り、翌日の注文分となります。

注文には、指値注文と成行注文がありますが、それぞれ使い勝手が異なります。この2つの注文方法の特性を理解したうえで利用する必要があるのです。

ほとんどの取引は成行注文で行われます。成行注文はこちら側で金額を設定することはありません。単純に「2,000株注文」と、対象の株の値段を除外して注文を行います。指値注文の場合、指定した金額以上の値段でなければ売ることはできませんし、また、指定した金額以下の値段でなければ買うこともできません。

指値注文は、自分で買い注文の値段と売り注文の値段を指定できる代わりに制約がついている、と考えてよいでしょう。

一方、指値注文は、売買の金額を指定して注文します。例えば、「500円の指値で3,000株」というように注文するのです。成行注文で買い注文をしている場合は、最も低い価格の売り注文に対して取引が成立します。

また、売り注文の場合は、上記と同じように、最も高い価格の買い注文に対して取引が成立することになります。成行注文は指値注文と比較すると、買い注文もしくは売り注文をする際の条件が少ないため、取引が成立しやすくなる特徴があるのです。

自分がどのタイミングで買いたいのか、もしくは、売りたいのかを把握しておくことが非常に大切になります。上記2つの注文方法は、自分の希望に合わせて使い分けることが大切なのです。どちらが良い、どちらが悪い、というわけではなく、状況に合わせて使い分けましょう。

24時間ノンストップで受け付けていないことに注意!

24時間注文を受け付けている、と言っても、休みが無いわけではありません。そのため、上記では、「ほぼ24時間」と表記していました。ノンストップで注文を受け付けていないのには、理由があります。

前場・後場終了時には注文が入り乱れ、すべての注文をすぐに処理しようとすると、混乱してしまう可能性があります。このような混乱を防ぐために、一定時間受付を停止するのです。これは、定期的に行われるものではありません。

前場あるいは後場の取引が終了すると、毎回一定時間注文の受付を停止します。これ以外にも、システムメンテナンス等の理由で受付ができない場合もあります。

また、システムメンテナンスによって受付が終了することもあるため注意しましょう。東証の注文受付時間は5:00から翌日の3:00までです。受付中断時間は前場終了から11:35、後場終了から15:40頃までとなっています。なお、休業日がないため、休業日以外の日はすべて同じ時間帯に行われます。

時間外取引を可能にする「ネット注文」とは

インターネットからの手続きで株の注文が可能になる、ネット注文。1990年代後半からインターネットが急速にしてからは、ネット注文で取引をすることが主流となっています。ネット注文をするには、ネット証券に口座を持っていなければなりません。

ネット注文が可能な証券会社にて、口座を開設する必要があるのです。ほとんどの場合、ネット証券の口座を利用するのに手数料がいらないことがほとんどになります。

取引をするのに必要な口座には、ネット証券と総合証券の2つがあります。総合証券は、取引に悩んだ際に証券マンに相談が可能になる反面、人件費がかかっているため、手数料が高くなる傾向にあります。

一方、ネット証券はコンピューターによってサービス等が自動化されているため、証券会社側のコストが最小限になり、結果、口座を利用する人が支払う手数料が安くなる傾向があるのです。

前場と後場の間は、仕事の昼休憩の時間帯と被ります。仕事の昼休憩の間に取引をしたい方もいるでしょう。そのような方にとって、時間外取引が可能になるネット注文は大変便利です。

時間外取引のネット注文のメリットとデメリット

時間外取引のネット注文をするうえで、メリットとデメリットがあります。これを知っていれば、有効に時間外取引のネット注文を利用することができるでしょう。

メリットは「受付時間が長い」ことです。昼間の取引は専業にしている方でない限り、難しいですよね。昼間の仕事と投資を両立したい方もいるでしょう。そのような方にとって、時間外取引のネット注文は便利になります。リアルタイムに取引に参加できない方でも、株式市場に参加が可能になるのです。

一方、デメリットは「希望価格にならないと取引が成立しない」ことです。通常の株取引では成行注文が優先されます。希望価格になったとしても、そのタイミングで同じ銘柄に成行注文が入れば、希望価格になっていた株は後回しにされてしまいます。

成行注文とは価格に関係なく売買することです。なるべく早く買いたい、あるいは、売りたいときに成行注文が有効になります。

以下に、時間外取引のネット注文のメリットとデメリットを表にまとめたものです。

「時間外取引」のメリットとデメリット
メリット デメリット
・受付時間が長い!
解説
昼間に仕事をしている一般投資家でも、
安心して市場に参加することができます。
・希望価格にならないと取引が成立しない!
解説
注文は指値注文となります。
つまり、売買したい値段以上(または以下)でないと、
取引が成立しないのです。

取引時間は前場と後場で間があります。昼間の時間の空いているときに取引が可能になることで、一般の方でも簡単に市場に参加できるのが大きなメリットでしょう。

夜もリアルタイムで取引できる「PTS」システムを使おう!

夜に取引したい方はPTS(Proprietary Trading System)の利用をお勧めします。PTSは証券会社が独自に持っている取引システムのことです。PTSによって、市場を通すことなく、証券会社内で取引が行えます。つまり、前場後場関係なく、取引が可能になるシステムだということです。

例えば、SBI証券に口座があればSBIジャパンネクスト証券運営のJ-Marketに取り次いでもらうことができるのです。しかし、PTSには信用取引ができないという制限があります。利用者が予想よりも伸びなかったため、他の証券会社はこのシステムから撤退しました。

現在、SBIジャパンネクストのJ-MarketのみがPTSシステムを導入しています。J-MarketはSBIジャパンネクストの第1市場となります。また、似たような名称で第2市場のX-Marketが存在します。この2つの市場の中で、J-Marketのみが時間外取引が可能になっているのです。

一般投資家が取引できるPTSの証券会社はSBI証券の1社のみとなります。仕事などの都合上、夜間取引を行いたい方は、SBI証券を選ぶことになることに注意しましょう。

PTSのメリットとデメリット

PTSのメリットは「夜間でも取引が可能なこと」です。J-Marketの取引時間はデイタイム・セッションで8:20から16:00.ナイトタイム・セッションは17:00から23:59です。取引時間帯が幅広いため、昼間に仕事をしている方でも自分の都合の良い時間帯を選ぶことができるでしょう。

また、PTSは手数料が安いことが大きな特徴です。同社SBI証券のスタンダートプランと比較すると、およそ5%ほど、PTSの手数料が安いことがわかります。

J-Marketでは、取引所と比較しても、より細かい単位での注文が可能なことがわかります。呼値、刻み値が細かく設定できるのです。呼値とは、株を売買する際の価格の刻み幅のことを言います。これは、株価によって決定されるのです。

例えば、株価が3,000から5,000円だとしましょう。この場合、5円単位で注文することが可能です。TOPIX100銘柄は0.5円単位です。4,000円の株に対して4,002円での売り注文はできないのです。

これだけ読むと「あまり細かい単位で取引できないのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。しかし、夜間取引はこれよりも細かく売買の値段を設定することができるのです。

3,000~5,000円の株は0.5円単位で注文ができるのです。つまり、少しでも高く売りたい、少しでも安く買いたい、という場合にはPTSシステムを利用することが効果的なのです。

次に、PTSのデメリットを解説します。デメリットは「利用者が少ないこと」です。多くの利用者がいれば、必然的に多様な値段で同じ銘柄を買うことができます。また、株を売る際には多くの利用者がいれば、売れる可能性が高まりますよ。

利用者が少ない場合は、極端な値段で取引が成立すこともあるのです。これは、価格の変動が大きくなることを意味しています。つまり、利用者が少ないため、「取引が成立しない可能性が高い(流動性が低い)」ということになるのです。流動性が低いと、売買がスムーズに行われないリスクが高くなります。PTSを利用する際は、そのあたりを確認の上利用しましょう。

値動きの大きい市場では大損をするリスクが高いです。長年、株取引で利益を上げてきた方にとっては、有効にシステムが活用できます。

しかし、裏を返せば、経験値や知識が少ない初心者が手を出すと大損する可能性があるのです。文章だけでは飲み込むのが難しいため、以下にPTSのメリットとデメリットをまとめた表を用意しました。

メリット デメリット
・夜間取引が可能
デイタイム・セッション
8:20から16:00ナイトタイムセッション

17:00から23:59

・手数料が安い
取引所と比べて、
およそ5%安くなります。

・細かい単位で注文可能
3,000~5,000円の場合、
0.5円単位で注文できます。
・利用者が少ない
利用者が少ないと、
取引が成立する可能性が
低くなります(流動性が低い)。

また、極端な価格で注文が

確定してしまうリスクも
はらんでいます。

まとめ

日本国内の証券取引所の取引時間は前場はAM9:00~AM11:30まで、後場はPM12:30~PM15:30までです。各取引所は、最も規模の大きい取引所である東京証券取引所を基準に定められています。

売買立会の休業日を除いて、年中同じ時間に取引が行われます。年末年始は、大納会(12月31日)から大発会(1月3日)までは、取引ができません。大納会の前は株価が下降し、当日に上昇する、という傾向があることに注目してみましょう。

また、1年の最初の取引である大発会では、株価が上昇する傾向があるのです。大発会当日に株価が下降することは非常に稀です。ほとんどのケースでは、上昇しています。

株に興味のある方や、株初心者の方は今回解説した基本的な情報を把握しておくことが大切です。引と言っても、どのような方法をとって取引をするのかによって勝手が異なります。

前場、後場の時間内に取引をする場合は成行注文、指値注文のいずれかで注文ができますが、時間外取引となると指値注文のみ、となるケースがあることに注目しましょう。指値注文をするか、成行注文するかで享受できる利益に差が出る、と言っても過言ではありません。リスクを抑えて利益を得るには、基本的な情報を理解しておく必要があるでしょう。