株の銘柄の選び方をやさしく解説!勝てる銘柄の探し方と成長株の見極め方とは

投資をしようと思ったら、まずは銘柄をどのように選んだら良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。株投資の世界において銘柄を選ぶ考え方として絶対の正解はありません。

しかし、銘柄の選び方を知っていれば投資に失敗する可能性は低くなります。そこでこの記事では、株式銘柄の選び方の基礎についてわかりやすく解説していきます。

この記事を読めば、株に投資しようと思った際、銘柄選択がスムーズに行えるようになるでしょう。

この記事を書いた人
株式会社ジャパンインベストメントスクール 株式投資コンサルタント ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本最大級の投資スクール・メールマガジン「ジャパンインベストメントスクール」に所属。毎朝10万人以上に向けて、相場情報を届ける。

目次

株銘柄の選び方とは

まずは株銘柄の選び方について、わかりやすく解説していきましょう。

株銘柄の選び方:上場している銘柄数は?

上場している銘柄であれば、原則として誰でもその株式を売買することが可能です。証券会社で口座を開設していれば、いつでもどこからでも投資をすることができます。

現在、日本証券取引所グループに上場している銘柄数は3,600を超えており、その中から最適な銘柄を見つけ出すことは非常に困難です。プロとして活躍しているような投資家であっても、最適な銘柄を見つけることは至難の業です。

インターネットが発達した現代であっても、全ての銘柄をチェックすることはできませんし、新聞・雑誌などの媒体まで含めれば、それら全てをチェックするのは不可能であることがよくわかるのではないでしょうか。

株銘柄を選ぶためには、投資しようと思っている銘柄についての情報を吟味し、きちんと分析してから投資を行う必要があることを忘れてはなりません。

株銘柄の選び方:値上がりする株とは?

株銘柄を選ぶ際には、できるだけ「成長株」「割安株」を選ぶことが大切です。これらの株銘柄には人気が集まり、将来値上がりが期待できます。

成長株とは、今後成長が見込める株銘柄を指し、一般的には、足元の業績と今後の売上や利益の期待成長率が10%以上の銘柄を言います。

一方、割安株とは、さまざまな投資尺度から判断すると、市場の平均値と比べて割安と判断される銘柄や、過去の株価水準からみて、現在の水準が割安だと判断される銘柄のことを言います。

株式投資をする場合には、こうした成長株や割安株を狙って投資をすることが大切です。

株銘柄の選び方:身近な業界から選ぶ方法

どの株銘柄に投資をしたら良いかわからないという投資初心者であれば、自分にとって身近な業界や会社を選ぶ方法が案外おすすめです。自分がよく知っている業界や会社であれば、どのようなことが起こるのかがある程度予測できるので、無理なリスクをとる必要がなくなります。

さらに、身近な業界や企業であれば、その銘柄について調査もしやすいのでおすすめです。自分が興味のある業界や企業であれば、それについてきちんと調べるので、銘柄選びでミスを犯しにくくなります。

株銘柄の選び方:スクリーニングツールを使う

株銘柄を選ぶ際には、スクリーニングツールを活用すると効率的に自分が投資したいと思える銘柄を発見することができます。スクリーニングしないで検索をすると、情報量が多すぎて適切な投資対象を選ぶことが難しくなります。

証券会社が提供しているスクリーニングツールには数多くの機能が搭載されているので、自分の投資スタイルに合ったツールを提供している証券会社で口座を開設することが大切です。

スクリーニングを使えば、条件に見合った銘柄を効率的に絞り込むことが可能となり、ただし投資判断がしやすくなります。

株銘柄の選び方のポイントとは

次に株銘柄を選ぶ際の重要なポイントについて説明していきます。

株銘柄の選び方のポイント:成長株の見つけ方

株銘柄を選ぶときの一つのキーワードが成長株です。成長株を見つけて今その銘柄に投資をしておけば、その銘柄の株価は今後上がっていくことが普通なので、そのタイミングで売却することで利益を得ることができます。

成長株を見つけるポイントは、売上高が順調に伸びているか、毎期一定の利益は出ているかなどを確認することです。毎期一定額の利益が出続けている場合には、今後も会社は成長していくことが予想されますし、売上高が順調に伸びている間は順調に企業が成長していることになります。

株銘柄の選び方のポイント:割安株の見つけ方

割安株を探すには、PER(株価収益率)や、PBR(株価純資産倍率)という指標を活用します。これらの指標は、株価が割安か割高かを判断するための指標です。

PERは株価が「1株当たりの当期純利益(単に1株当たり利益、1株益ともいう)」の何倍になっているかを示す指標で、PBRは株価が直前の本決算期末の「1株当たり純資産」の何倍になっているかを示す指標です。PERもPBRも、値が小さいほど株価が割安であることを示します。

株銘柄の選び方のポイント:配当が多い株の見つけ方

株式投資においては、安く買って高く売ることが基本的な戦略となりますが、配当の多さによって投資戦略を考えることもできます。配当額が多い場合には、保有しているだけで配当を受けることができるのでお得です。

配当を行う会社は、一般に年1~2回、決算後に行っています。会社の収益や財務の状況が悪ければ配当がゼロのこともありますが、基本的に企業は配当を行うことが多いです。

配当を多く出しているかどうか判断したいときは、「配当利回り」と「配当性向」という指標を使います。「配当利回り」とは、株価に対して何パーセントの配当を得られるのかを示す指標で、「配当性向」とは、会社が純利益のうち何パーセントを配当金の支払いに充てているのかを示す指標です。

こうした指標を見ることによって、配当が多い株を見つけることも立派な投資戦略の一つです。

株銘柄の選び方のポイント:株主優待で得する株の見つけ方

株式投資には、インカムゲインとキャピタルゲインがありますが、忘れてはいけないのが株主優待です。株主優待とは、自社の株式を保有する株主へ、自社製品や商品券などをプレゼントするサービスとなります。

上手に株主優待を活用すれば、かなりお得に買い物をすることができるなど、非常にお得です。

株の銘柄の選び方をサポートするツールとは

株式銘柄を選ぶ基本的な方法を紹介してきましたが、効率的に銘柄を選ぶためのツールは世の中にたくさんあるので積極的に活用していきましょう。この節では、株の銘柄選びをサポートする有用なツールを紹介していきます。

株の銘柄の選び方をサポートするツール:おすすめの本

株銘柄の選び方は一人で考えていてもなかなか身につきません。そのため、株銘柄を選ぶのであれば、株銘柄選びをサポートしてくれるツールを積極的に活用することが大切です。ここでは、おすすめの本を紹介していきましょう。

株銘柄を選ぶとき、どんな考え方で投資をしたら良いのかを学ぶことができるのが、ロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」です。英語の本を日本語にしているため、少し訳が固くなっていますが、長年にわたって世界中の投資家たちに読みつがれている本です。

現在の書籍にいけば必ず置いてあるほど人気のある本で、ベストセラーとなっています。投資家であれば、一度は読んでおきたい本です。

いちばんカンタン!株の超入門書 銘柄選びと売買の見極め方
安恒 理
高橋書店 (2014-01-08)
売り上げランキング: 34,699

その他にも、『株の超入門書 銘柄選びと売買の見極め方』という本が人気です。この本には、基礎的なチャート分析、銘柄選び、売買のタイミングの見極め方、指標分析などが初心者でも読みやすいようにまとめられています。投資初心者がテクニカル分析をしようと思ったらまず最初に読むべき一冊です。

さらに、株銘柄の基本的な選び方を理解している人には、『本当に儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようになる本』 (アスカビジネス)がおすすめです。

儲かる株の見つけ方(決算短信や会社四季報の見方など)や運用成績を伸ばすためのアドバイスが豊富に掲載されているなど、投資初心者のかゆいところまで手が届く親切な本となっています。実際に投資を行っている人が書いている本なので、非常に参考になることが多い本です。

株の銘柄の選び方をサポートするツール:おすすめの投資情報サイト

株の銘柄を選ぶならきちんと情報を収集しなければなりません。効率よく情報収集をするためには、投資情報サイトを活用するのがおすすめです。投資情報サイトは数多く存在していますが、ここでは特におすすめできる投資情報サイトを3つ紹介していきます。

初心者から上級者まで、多くの投資家が参考にしているのが『KABUTAN』です。数多くの情報が掲載されているので、このサイトだけで投資判断が行えるだけの有用な情報を集めることができます。プロ向け金融端末に匹敵する情報の速報性・質・量が実現されていることが特徴です。

2つ目に紹介するのが、証券取引所が提供している『適時開示情報閲覧サービス』です。信頼性の高い情報を入手できることがポイントです。東京証券取引所に上場している会社については、過去1年分(決算情報は5年分)の適時開示資料及び各社の基本情報等の情報を確認することができます。

証券取引所に上場している会社であれば、このサイトからほとんどの情報にアクセスすることができます。証券取引所のルールによって上場企業が決算後45日以内に提出する『決算短信』には経営者予想などの将来情報も掲載されているので、業績予想に役立てることができます。

3つ目に紹介するのは、『インベスティングドットコム』です。このサイトでも、カブタンと同じように様々な情報に一つのサイトからアクセスできることが特徴です。株式投資だけではなく、先物取引や仮想通貨取引などの情報も集めることができます。

実践!株の銘柄の選び方まとめ

これまで説明してきた基礎的な知識を使って、実際に株銘柄をどのように選んだら良いかを説明していきます。

実践!株の銘柄の選び方まとめ:身近な業界から選ぶ具体例

自分にとって身近な業界から株銘柄を選ぶ場合には、まずは身近なお店や商品に注目するようにします。話題となっているお店や商品の販売が好調となれば、今後その企業の業績も向上していくことが予想されます。

気になるお店や商品を見つけたら、まずはその会社について調べ上げ、それに関連する会社についても調べるようにします。こうすることで、身近な企業を中心としてその業界について詳しくなることができ、投資する銘柄について深く知ることができるようになります。

その後、有価証券報告書や決算短信などを活用して財務情報を確認することで、その会社の具体的な業績を確認することが大切です。そうしないと、その会社の財政状態や経営成績などを把握することができないからです。

過去の情報を調べることで会社の状況を確認したら、次はその企業の株価を確認します。成長株であるか、割安株であるかなどをきちんと確認した後、投資をすることが大切です。

実践!株の銘柄の選び方まとめ:長期投資におすすめの銘柄

長期投資をする場合には、企業の過去情報に目を向けて財政状態や経営成績を確認するようにします。どんなに良い会社であっても、財政状態や経営成績が不調な会社に投資したいと考える投資家は多くありません。

もちろん、魅力的な事業を展開してさえいれば、多少業績が悪くても気にしないという投資家はいます。しかし、こと長期投資ということになれば、十分に決算書類を精査する必要があります。ROAやROEなどについても十分にチェックすることが大切です。

実践!株の銘柄の選び方まとめ:中短期投資におすすめの銘柄

中短期投資として株銘柄に投資をする場合には、時価総額が小さく、普段は1日の出来高がそれほど多くはない銘柄に投資を行います。時価総額が大きい場合、短期間で株価が大幅に変化しにくいことから、時価総額が小さい銘柄を選ぶようにします。

逆に、時価総額が小さければ、個人投資家でも投資対象として選びやすい銘柄であるため、個人投資家による一方通行的な「買い」を呼び、株価が上がっていくようになります。

そのため、できるだけ一日の出来高が大きくない株銘柄を選ぶようにすると、中短期投資を有利に運ぶことができるようになります。

実践!株の銘柄の選び方まとめ:スクリーニングツール

証券会社では、個人投資家でも効率的に情報を集めたり取引できるようにサポートするスクリーニングツールを提供しています。

たとえば、カブドットコム証券のスクリーニングツールは、検索条件も豊富で初心者にもやさしい画面が用意されていることが特徴です。200を超える詳細な条件で銘柄検索が可能なので、効率的に自分の好みの銘柄を検索することができます。

株ナビの起動方法についても非常に簡単で、初心者でも簡単にアクセスできることが魅力です。

様々なスクリーニング機能が搭載されていますが、最初からボタン一つで割安株・成長株・短期投資・中小型株・利回り重視などを条件にスクリーニングすることもできます。

もちろん、自分好みの条件を設定して投資対象となる銘柄を検索することも可能です。

株の銘柄の選び方の関連用語とは

最後に、株の銘柄選びをするために大切な用語について説明していきます。

株の銘柄の選び方の関連用語①「デリバティブ」

デリバティブとは、日本語では金融派生商品と呼ばれ、株式・債券・金利・通貨・金・原油といった原資産の価格を基準としてその価値が決まる金融商品の総称を言います。

より具体的に言えば、デリバティブ取引には、先物取引、オプション取引、スワップ取引、フォワード取引などがあります。

株の銘柄の選び方の関連用語②「PBR(株価純資産倍率)」

PBR(株価純資産倍率)は、Price Book-value Ratioの略称で、市場が評価した値段(時価総額)が、会計上の解散価値である純資産(株主資本)の何倍であるかを表す指標です。

会社の価値は純資産以上になるはずであり、株価は1株純資産以上(PBR1倍以上)の状態であるはずなので、1倍を下回っている企業には注意必要です。

株の銘柄の選び方の関連用語③「ROE(自己資本利益率)」

ROEとは、Return On Assetの略称で日本語では自己資本利益率と呼ばれます。この指標は、利益を総資産(総資本)で除した、総合的な収益性の指標です。

そのため、ROEをみれば、企業に投下された総資産(総資本)が、利益獲得のためにどれほど効率的に利用されているかがわかるようになります。

株の銘柄の選び方の関連用語④「配当利回り」

配当利回りとは株価に対する配当の割合のことを言います。一株当たりの年間配当金を、現在の株価で割って求めるので、現在株価が1,000円で、配当金が年10円であった場合、配当利回りは1%(10円÷1,000円)と計算することができます。

そのため、配当金額が同じで購入株価が高いと配当利回りは下がり、購入株価が低いと配当利回りは上がることになります。

株の銘柄の選び方の関連用語⑤「配当性向」

配当性向とは、その期の純利益(税引後利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかをパーセンテージで示したもののことを言います。

1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100で求められ、配当性向の数値が低いほど利益処分に余裕があり、企業の安定性は高いと判断することができます。

配当性向からは、企業の配当に対する考え方と配当の支払能力をみることが可能です。

まとめ

株銘柄を選ぼうと思ったら、まずはその企業が属する業界や企業のことについて調べる必要があります。きちんとデータを揃えてから、高度な分析指標を用いるようにすることが大切です。

株銘柄の選び方には正解はありません。自分の投資スタイルに合わせた投資ができるようにすることが重要です。この記事で紹介した株銘柄の選び方を参考にしながら、実際に投資を行って経験を積んでみてはいかがでしょうか。