株が儲かるのは本当?投資スタイル別に利益が出る方法を紹介

将来に備えて資産を確実に増やす方法として株式投資を検討する方も多いですが、株は確実に儲かるものではありません。できるだけ失敗せずに株で儲けるためには、あなたの投資スタイルに合わせた方法を実践するのがポイントです。

この記事では、さまざまな投資スタイルに応じた株の儲け方を詳しく紹介します。

初めて株式投資を始めようとしている方はもちろん、現在の投資スタイルに不安を感じている方も、この記事を参考にしてあなたに最適な投資スタイルを見つけましょう

この記事を書いた人
株式会社ジャパンインベストメントスクール 株式投資コンサルタント ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本最大級の投資スクール・メールマガジン「ジャパンインベストメントスクール」に所属。毎朝10万人以上に向けて、相場情報を届ける。

株で利益が出る3つの仕組みとは

株式投資で利益が出て儲かるのは、大きく分けると3つの仕組みが関係しています。

あなたに合った投資スタイルを見極める際に、どのような利益の出し方があなたに最適なのかを考えてみましょう。

企業の業績が良いと貰える配当金

株式を発行している企業は、株主(株式に投資してくれる人)に出資してもらったお金を元手にして営業活動を行い、利益を得ています。株主のおかげで得られた利益の一部を、株主へ還元してくれるのが配当金です。

配当金は一年に1~2回受け取れる場合があり、投資をした企業の業績が良いほど配当金の金額が高くなりますが、逆に業績不振の場合は配当金が出ない場合もあるので注意しましょう。

現物やサービスを貰える株主優待

企業が営業活動で得た利益の一部を還元する方法として、配当金以外に実施されているのが株主優待制度です。

日本では、株式を発行している上場企業のうち約3割が株主優待制度を採用しており、自社製品やサービスの無料提供や、格安で利用できる割引券、自社製品とは関係のない金券の発行などを株主優待として実施しています。

たとえば吉野家ホールディングスでは、100株以上保有している株主へ300円×10枚のサービス券を年2回進呈しています。

100株購入した場合は約18万円(2019年6月3日現在の価格を参考)なので、1年間保有して年2回のサービス券をもらった(6,000円分)とすると約3.3%もの優待利回りになり、定期預金の利回りと比較するとかなり利回りが良いのが特徴です。

購入した株の価格差で売買利益

配当金や株主優待は株式を保有しているだけで利益を得られる「インカムゲイン」にあたりますが、大きな利益はあまり期待できません。

株式投資で大きな利益を得たい場合は、株式を売却して売買利益を得る「キャピタルゲイン」を狙うことをおすすめします。

株式投資は、自分のお金で株価が安い時に買って、株価が高くなった時に売ると利益を得る現物取引以外にも、株価が高い時に株を借りて売り、株価が安くなった時に買い戻して株を返すという信用取引も行えます。

現物取引と信用取引を上手に使い分けて大きな利益を得るほど、株で儲かる仕組みが確立します。

短期間に株で儲けたいならデイトレード

株式投資で大きく儲けるためには、いかにうまく売買利益を出せるかが重要なポイントになります。

短期間で利益を出したいと考えている方に最適なデイトレード(デイトレ)の特徴やメリット・デメリットについて詳しく紹介します。

株の売買を当日中に完結させる

デイトレード=day tradingという名称が示すように、その日のうちに売買取引を完結させるのが特徴です。

少ない資金しか投資できない方にもおすすめで、たとえば投資できる金額が20万円でも1日に5回同じ銘柄にエントリーすると100万円分のトレードを行ったことになるように、少額でも売買を繰り返すことでトレードの金額は大きくなります。

わずかな値動きでもタイミングを逃さず1日に何度も売買を繰り返すことで、少しずつ利益を積み重ねられるだけでなく、翌日に株式を持ち越さないので、株価が急変した時の損失リスクを回避できる点も大きな魅力といえます。

本業があるなら売買に時間を確保できない

デイトレードは取引市場が開いている時間帯(基本的には9時から15時)に何度も売買を繰り返して利益を得るトレード方法です。

株価が変動するタイミングを見計らって上手に売買を繰り返さなければいけないため、常に値動きをチェックしておく必要があります。

デイトレードを専門的に行っている人なら良いですが、サラリーマンなどフルタイムで本業をお持ちの方は昼休みなどのスキマ時間しか値動きをチェックできないため、トレードに集中できない場合があります。

取引ルールを作らないと危険

デイトレードは株式投資初心者にもおすすめのトレード方法ですが、必ず儲かるものではなくリスクがある点を忘れてはいけません。特に損切りと利食いを徹底して、取引ルールをあらかじめ決めておく必要があります。

損切りは、予想に反して株価が上がった(または下がった)影響で含み損が出た場合、損失が大きくならないうちに確定するもので、損失を最小限に抑えるためにも重要です。

利食いは、購入時よりも株価が値上がりして利益がある段階で売却して利益を確定させるもので、「もっと値上がりするはず…」と待っているうちに値下がりしてせっかくの利益を無駄にしないよう、確実に利益を得るためにも大事な要素です。

まずは損切りと利食いのラインをしっかり決めてルールを厳守しながら取引を行い、取引の証拠金に余裕をもたせておくことも大切です。

また、デイトレードは毎日取引するのが基本だと考える方も多いですが、初心者は無理に毎日取引を行わず、着実に利益を得られるタイミングを見計らって取引に集中できる環境で行うことをおすすめします。

株は長期投資の複利効果で儲けが加速

短期間で利益を得るデイトレードとは逆に、できるだけ安全で着実に利益を得たいと考えている方におすすめなのが長期投資です。

長期投資の特徴や、メリット・デメリットなどを確認してみましょう。

長期投資の複利効果とは

株式を保有しているだけでも配当金や株主優待で利益を得られますが、複利で資産を増やすことも可能です。

複利とは、投資で得た利益を元本にして再投資して新しい元本に対して利息がつくので、利息がどんどん増えて資産を増やせるもので、元本だけに利息がつく単利とは全く違う結果になります。

実際に複利と単利でどのくらい利息が異なり、元本と利息の合計額が変わってくるのか確認してみましょう。

単利と複利の利息(元本100万円、年利5%の場合)
運用期間 単利 複利
1年目 元本 1,000,000円
利息 1,000,000円 × 5% × 1年 =  50,000円
合計 1,050,000円
元本 1,000,000円
利息 1,000,000円 × 5% × 1年 =  50,000円
合計 1,050,000円
2年目 元本 1,000,000円
利息 1,000,000円 × 5% × 2年 =  100,000円
合計 1,100,000円
元本 1,050,000円
利息 1,050,000円 × 5% × 1年 =  52,500円
合計 1,102,500円
5年目 元本 1,000,000円
利息 1,000,000円 × 5% × 5年 =  250,000円
合計 1,250,000円
元本 1,215,506円
利息 1,215,506円 × 5% × 1年 =  60,776円
合計 1,276,282円
10年目 元本 1,000,000円
利息 1,000,000円 × 5% × 10年 =  500,000円
合計 1,500,000円
元本 1,551,328円
利息 1,551,328円 × 5% × 1年 =  77,567円
合計 1,628,895円
20年目 元本 1,000,000円
利息 1,000,000円 × 5% × 20年 =  1,000,000円
合計 2,000,000円
元本 2,526,950円
利息 2,526,950円 × 5% × 1年 =  126,348円
合計 2,653,298円

このように単利と複利を比較するとかなり利回りが違い、上記の条件では20年目に約65万円もの差額が生じています。

株式投資を行う際には、投資する元本が多くて運用期間が長いほど複利のメリットを得られます。

安定して成長を続ける企業の株を選択

株式に長期投資すると複利の力を発揮できて多くの利益を得られますが、肝心なのはどの銘柄を選べば良いのかです。

長期投資に適した銘柄の選び方としては、年単位で業績を確認してみると右肩上がりに成長しているのが一つの目安になります。特に他社にはない強みのある商品やサービスを扱っている企業に注目してみるのがおすすめです。

業績が順調に伸びている企業ほど投資家の注目度が高まり、購入者が増えるほど株価が上がる可能性が高くなります。

業績が伸びては落ちるのを繰り返している企業に対してはあまり期待度が高まらない可能性が高いので、安定した成長が確認できる企業を優先的にピックアップしましょう。

儲けるためにも短期の動向に惑わされない

長期投資に適した銘柄を選ぶほど、将来的には複利効果で大きな利益を得られる可能性もありますが、短期間の動向に惑わされてはいけません。

仮に数週間前に購入した銘柄が多少値上がりしたとしても、数週間程度では大きな利益は得られないからです。

逆に、一時的に株価が下がったとしても、慌てて売却せず冷静に判断することをおすすめします。

あくまでも長期投資は数十年先を見据えた投資なので、確実な成長が見込める企業の銘柄を選ぶことが大切なのです。

初心者でも損する確率を下げる株の投資方法

株式投資のトレード方法として、短期間で大きな利益を目指すデイトレードと、長期間かけて大きな利益を目指す長期投資の方法を紹介しましたが、どちらもリスクがないわけではありません。

できるだけ損する確率を下げるためには、以下のトレード方法を検討してみるのもおすすめです。

投資信託でプロに株の運用を任せる

株式投資の初心者だから失敗するのが怖い……という方は、投資のプロに運用をお任せするだけで良い投資信託を検討してみてはいかがでしょうか。

投資家は出資するだけで、あとは運用のプロが儲ける可能性や損失が出るリスクを総合的に判断しながら、最適な株式投資を行ってくれます。

投資信託で得た利益は投資家に分配され、うまくいくと利回りで20%を超える場合もあります。

ただし、投資信託は元本保証された金融商品ではなく、運用結果によっては利回りもマイナスになる可能性もあり、信託報酬などの費用も発生するデメリットもあるので注意しましょう。

心理的な障害がなくなるシステムトレード

あらかじめ損切りや利食いのタイミングを決めていても、「ここで確定しちゃうのはもったいないよなぁ……」と迷いが生じて、踏ん切りがつかずに約定しないうちに損失がどんどん膨らんでしまうのは避けなければいけません。

株式投資で一喜一憂していると大きな失敗に繋がりかねないので、感情に流されないトレードを行うのが理想です。

どうしても心理的な障害が出てしまいそうと不安な方は、あらかじめ設定していた条件で自動的に取引を行ってくれるシステムトレードを検討してみましょう。

事前に決めたルールに準じて損切りや利食いを行ってくれますし、ずっと値動きを見張っている必要もなくなるメリットがあります。

専門知識が何もいらないAI投資

自分で銘柄を選んで株式投資をしたいけど、どんな銘柄を選んだら良いかわからない……という方は、AI(人工知能・ロボアドバイザー)を活用した株式投資がおすすめです。

AI投資に必要なのは、投資に使えるお金だけでOK!株式投資に関する予備知識などがなくても問題ありません。

どんな銘柄を選んだら良いのか、どう運用したら良いのかを過去の統計データや独自の分析結果からAIが判断し、自動で運用するものです。

投資信託よりも初心者向けの方法として注目されており、人気が高まっているトレード方法なので、こちらもぜひ検討してみてください。

ポイントをおさえれば株は儲かる

株式投資は確実に儲かる!とは言い切れませんが、どのようなトレード方法が自分に合っているのかを見極めて、適切なトレードを行えば儲かる可能性が高くなります

今回紹介したのは主に初心者向けのトレード方法で、株式投資に関する知識が浅い方にも敷居が低いトレード方法ばかりなので、ぜひあなたに合った方法を見極めてチャレンジしてください。