株を売るタイミングって一体いつ?売り時の見極め方と決算時の注意点

さまざまに条件を選んで無事、株の購入ができたとしても、しばらくして次の悩みが浮かんでくるかもしれませんね。

それは、「いつ、どのタイミング株を売るべきか?」ということ。

早く売り過ぎてしまえば本来得られたはずの利益を逃してしまうことになりますし、かといって売るのが遅ければ利益を逃すどころか、損失を出してしまうことにもなりかねず、初心者の方ですと判断が難しいところ。

そこで、今回は株を売るタイミングについてどのように決めるべきか、そのポイントやタイミングの見極め方について解説してまいります。

この記事を読んで、リスクを回避しつつ得られるチャンスを最大限に活かす、上級トレーダーのような利益確定ができるようになりましょう!

この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が定めている、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を有し、当サイトの監修活動を始め、相場情報のまとめやコラムを寄稿する活動なども行なっている。

株を売るタイミングとは

株の売り時としては、どのようなタイミングがあるのでしょうか?

ここでは、一般的に投資家にとって株を売るタイミングとされている場面をご紹介します。

月末や週末などの期間で区切って売る

株を売るタイミングとして分かりやすいのが、月末や週末などの期間で区切ること。

株式投資でありがちなのが、売るタイミングで悩んでしまいズルズルと保有を続けるケースで、特に含み損を抱えた場合などは「塩漬け」として下落した株を長く持ってしまいがちです。そうなれば資金は停滞してしまい、チャンスがあっても身動きが取れない状態になってしまいますよね。

そこで、1日、1週間、1か月などの区切りの良いタイミングで株を売却すると決めてしまうのは有効な手段です。

こうすればズルズル保有を続けるようなことも無くなり、期間ごとに持ち株がリセットされるため、毎回新たな気持ちで相場に向かうことができますよ。

チャートが上がった時に売る

チャートの状態から今後の値動きを予想し、チャートが上がったタイミングで売ることができればベストですよね。

このようなやり方は、一般的にテクニカル分析やチャート分析と呼ばれている方法で、統計学や数学を応用し値動きの予測を立てることができます。

もちろん、必ずしも分析通りにいくわけではありませんが、詳細に分析を行うことができれば予想の精度を高めることができるのも事実。

テクニカル分析は特に数時間~数日といった、短期的な予想に長けており、デイトレードやスイングトレードといったスタイルを行う方におすすめです。

目標株価に到達した時点で売る

株を購入する時点であらかじめ目標となる株価を決めておき、その価格まで到達したタイミングで売る、といった方法もあります。

この方法の利点は、確実に利益を出せるところで、たいてい保有している銘柄が値上がりすると、つい欲張ってしまいどこで売ろうか悩みがちに。

そうしているうちに値下がりしてしまい、利益を逃してしまうこともあるものですが、このように目標株価で売ると決めていればそのような自体に陥る心配はありません。

しかしこの方法では堅実すぎるあまり、大きな利益を出せないのがデメリットとも言うことができるでしょう。

権利確定日に売る

株では、ある日にちまでに保有していると配当金や株主優待を受け取る権利が得られる、「権利確定日」が存在します。

そこで、この権利確定日のタイミングに合わせて株を売ることで、売却益も得つつ、配当や優待も受け取れるといった一石二鳥を狙うのもおすすめです。

ただし、投資家の中には同じ考えを持つ人も多く、権利確定日には売りが殺到して大きく値下がりしてしまうようなケースも。

そうなれば得られる売却益も少なくなってしまうため、権利確定日にどう銘柄が動くか、慎重に様子を見ておくことも重要です。

株を売るタイミングを決める時のポイント

株を売るのにどのようなタイミングがあるか分かったところで、しかし実際にやってみるとなかなか難しいものです。

そこで、ここでは株を売るタイミングを決める時のポイントを押さえておきましょう。

購入時にいつ売るかを決めておく

株を売るタイミングについては、購入前に決めておくのがポイントです。と言うのも、株を購入した後では、つい目先の値動きに気持ちが取られてしまい適切な判断を下せなくなってしまいがちになるため。

なので購入時にあらかじめ、「この株価で売る」と決めておけば売る際の迷いもなくなり、スムーズにトレードが進められるはず。

株価が指定の価格になったら自動で売り注文が出される、「指値・逆指値注文」といった機能を活用するのもおすすめですよ。

損切する割合を決めておく

「損切」とは、損失を抱えている状態で保有している株等を売却し、損失を確定させること。不確実な相場を相手にする株式投資では、予想が外れた際に損切をちゃんと行えるかどうかがとても重要となってきます。

そこで、しっかりと損切を行えるように、「〇%以上の損失で損切り」といったように、損切りの割合を決めておくのがおすすめ。

例えば、損失が10%になった場合に損切をすると決めておけば、損失は多くても必ず10%以内に抑えることが可能に。

それならば失敗しても致命的なダメージを受けることは避けられ、気持ちを切り替えて次のチャンスで挽回を狙う心構えになれるでしょう。

株を売るタイミングを見極めるための確認事項

適切なタイミングで株を売るには、自分の予想に頼るだけでなく客観的な判断材料も見ておく必要があります。

では、株を売るタイミングを見極めるための確認事項にはどのようなものがあるのでしょうか?

ニュースを確認する

株を売るタイミングを見極めるためには、日々のニュースをチェックしておくことは欠かせません。

ニュースの中でも特に、株式投資では決まった時期に行われる決算報告や、メディアの不祥事報道など、株価に影響を及ぼすニュースが重要。

決算報告ではその良し悪しによって、今後株価が上下どちらの方向性に向かうかを決定しますし、不祥事報道があれば株価は暴落する可能性が高いです。

そのため利益確定売りにしろ、損切売りにしろ、常に日々のニュースを確認してタイミングを判断するようにしましょう。

決算の時期を確認する

株式投資における一大イベントと言えば「決算発表」。この決算発表がなされた後には結果を受け、株価が大きく揺れ動くことが多いので、決算の時期はしっかり頭に入れておくことが大切。

理想としては、株を購入する前から会社の決算発表時期を調べておけるとバッチリですね。

ただし、決算発表後の値動きはなかなか難しいところがあり、必ずしも好決算だったので値上がりする、悪決算だったので値下がりするというわけではないのです。

では何を基準に投資家は決算後のトレードを判断しているかと言えば、それは「コンセンサス」と呼ばれる事前予想。

コンセンサスについては、プロの株式アナリストたちが分析結果を発表しているほか、みんなの株式のような株式情報サイトでは、個人投資家の予想も参考にすることができますよ。

会社の業績を確認する

保有している会社の業績を確認するのも、株を売るタイミングを見極めるためには大切です。是非とも決算短信や、有価証券報告書といった業績を確認する上で役立つ資料については、読み方を覚えておきましょう。

こうした資料に関しては、その企業のホームページから確認することもできますが、EDINETというサイトを利用すると過去の資料にも簡単にアクセス出来るので便利ですよ。

しかし、業績に関する資料は数字や専門用語が多く、なかなか初心者の方には取っつきづらいかもしれません。

そこで、直感的に業績を見ることのできるサービスを提供している、ValuationMatrixというサイトを活用するのもおすすめ。

ここでは業績や企業の成長性などの情報を、グラフや図で分かりやすく表してくれるため、初心者の方でも簡単に銘柄の状況を分析することができます。

さらには、保有している銘柄の業績だけでなく、ライバル会社の業績や、業界全体の動きなども見ておけると他の投資家に差を付けることができるでしょう。

株式投資でやってはいけないこと

株を売るタイミングと合わせて、リスクを避ける方法も学んでおきましょう。

最後にそのような、株式投資でやってはいけないことについて解説いたします。

1つの銘柄に大金を投入しない

株でついついやってしまいがちな失敗が、お気に入りの銘柄に自分の資産全てを使い、大金を投入してしまうことです。株式投資では自己資金の3.3倍までレバレッジをかけられる、「信用取引」のような制度もあるためなおさら。

ですが、相場には予想しなかったような突然の事態が訪れ、それまで良い調子で推移していた銘柄が暴落するなんてことはしばしば起こりえるものです。

たとえば、2011年に発生した東日本大震災などがその最たる出来事でしょう。東日本大震災が起こった際には、それまで比較的堅調に推移していた日経平均が、わずか数日で2,000円近くも暴落しました。

さらに原発を管理していた「9501 東京電力」の株価に至っては、震災前の2,153円から震災後には300円以下と、恐ろしいことに9割近くもの下落に。

東京電力のようなインフラ株は通常「ディフェンシブ株」と呼ばれ、安定した値動きをすると捉えられていたこともあり、このような事態になると予想できた投資家はいないのではないでしょうか。

こうした事例からもわかるように、どんなに堅実そうな銘柄であっても何が起こるかわからないものなので、一つの銘柄に資金を集中せず分散投資を心がけましょう。

株価が下がっているのに保有し続けてはいけない

せっかく選んで買った銘柄でも、予想と反して値下がりすることはよくあります。

しかしここで、(持ち続けていれば再び値上がりするはずだ)と考え、株価が下がっているのに保有し続けるのは「塩漬け」と言い、株式投資では悪手とされています。

なぜなら、株には「トレンド」と呼ばれる値動きの波があり、一度値下がりすればその後しばらくは株価が下がり続ける場合が多いのです。

なので、株価が上がることを期待して持ち続けても、逆に含み損がどんどん増えてしまい、結果として大損してしまう可能性が高くなってしまうことに。

そのため、せっかく買った銘柄でも予想が外れたような場合には、スパっと割り切って損切を実行し、次のチャンスに気持ちを切り替えられると良いですね。

まとめ

今回は株を売るタイミングについて解説いたしました。

一般的には期間ごとや目標株価、権利確定日といったタイミングで株を売るのが適しているとされていますが、実際に行う際には、しっかり購入前にいつ売るかや損切についても決めておくことが大切です。

株を売るタイミングを見極めるための情報や行うべきでないことについても注意しつつ、是非とも自分なりの売買のタイミングを見つけてみてくださいね。