株の先物取引は儲かる?先物投資のメリットと投資ポイントをやさしく解説!

最近、投資を始める方が増えているようですが、やはり多くの方は人気の株式投資に集まっているようですね。しかし投資で利益を出すには、他の人々があまり注目していないところに目を向けるのが大事。

そこでおすすめなのが、株式投資にも少し似ている投資である「株価指数先物取引」なのですが、あなたはこれについてどれほどご存知でしょうか?

同じく株価に関連する投資でも、こちらの「株価指数先物取引」となると一気に知名度が下がるため、そもそも仕組み自体あまりよくわからないといった方も多いかもしれませんね。

ですが、知らない人も多いからこそチャンスがあるもので、「株価指数先物取引」も出来るようになると、株だけ行っていた時よりも利益の機会が格段に増えていることに気付くはずです。

現に、日頃から上級トレーダーなどは一般投資家の気付かない間に、この「株価指数先物取引」を利用して多大な利益を上げているのも事実。

今回は、そのような「株価指数先物取引」について基本的な部分からご説明して行きますので、是非ともマスターして使いこなせるようになりましょう!

この記事を書いた人
株式会社ジャパンインベストメントスクール 株式投資コンサルタント ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本最大級の投資スクール・メールマガジン「ジャパンインベストメントスクール」に所属。毎朝10万人以上に向けて、相場情報を届ける。

株価指数先物取引とは

ちょっとマイナーな「株価指数先物取引」とは、いったいどのようなものなのでしょうか?

まずはじめに、基本的な内容から学んでいきましょう。

将来の株価を予想した満期日がある取引

株価指数先物取引を理解するために、まずはそもそも「先物取引」とは何か?ということについて見ていきましょう。

「先物取引」とは、例えば大豆やゴム・ガソリンなど、ある特定の商品を将来の決められた日に、あらかじめ決められた価格で受渡しすることについて、売り手と買い手の間で契約する取引を指します。

そしてそのような先物取引のうち、本記事で取り扱う「株価指数先物取引」とは、”日経平均”や”TOPIX”のような、株価指数を商品として先物取引を行うことを言うのですね。

現在では株券が全て電子化されましたが、同じく「株価指数先物取引」でも電子化された先物取引データを取り扱うこととなるため、現物の受渡しはできません。

なので取引を終了させる最終決済では、期日における清算価格と、あらかじめ決められた先物価格との差額を受渡する「差金決済」の方法が取られることとなります。

もちろん、将来の取引だからといって、現在お金を持っていなくても出来るというわけではなく、先物取引をするには保証金とも言える「証拠金」を用意することが必要です。

株式の取引との違い

投資を始めたばかりの方にとっては、「株式投資」と「株価指数先物取引」はどう違うのか、紛らわしく感じられるかもしれませんね。

ですが、その違いはわりと簡単。「株式投資」では、”ソフトバンク”や”任天堂”・”ソニー”のように企業の株式に投資をするのですが、一方で「株価指数先物取引」では先ほども述べたように、”日経平均”や”TOPIX”のような指数に投資を行う点で異なります。

また、「株価指数先物取引」では株式の現物取引と比べて、一度の取引で大きな金額を投資する傾向があります。そのためリターンが大きいのと同時にリスクも大きく、場合によっては元の投資金額以上に損失が出ることもあり得るでしょう。

その反面、「株価指数先物取引」は指数の取引であるため、情報収集が簡単にできるのがメリット。これが株式投資であれば、一つ一つの企業についてチャートや業績・新商品などの情報収集・研究をしなければならず大変です。

ですが株価指数先物取引は日経平均株価など、経済の全体的な指数を取引するものなので、新聞や放送やネットなどのニュースだけでも情報収集がしやすいのがメリットと言えます。

株価指数先物取引の対象となる株価の指数

株価指数先物取引では、どのような指数を取引できるのでしょうか?

代表的なものを以下の表にまとめてみましたので、是非ともご覧ください。

日経平均株価 東証一部に上場している銘柄の中から、
厳選された225銘柄の値動きを反映した指数です。
TOPIX 東証1部に上場している、
すべての銘柄の値動きを反映した指数です。
東証マザーズ指数 東証マザーズに上場している、
すべての銘柄の値動きを反映した指数です。
日経平均VI 日経平均について、
投資家による将来の値動き幅の予想を反映した指数です。
TOPIX Core30 TOPIXに上場している銘柄の中から、
厳選された30銘柄の値動きを反映した指数です。
東証REIT 「REIT」とは不動産投資信託のことで、
この指数では上場している全てのREITの値動きを反映しています。
NYダウ アメリカ株式市場に上場している銘柄の中から、
厳選された30銘柄の値動きを反映した指数です。
FTSE中国50 香港に上場している中国株の中から、
特に中国と関係の深い銘柄の値動きを反映した指数です。
台湾加権指数 台湾の株式市場に上場している、
すべての銘柄の値動きを反映した指数です。

株価指数先物取引ができる時間帯

株価指数先物取引では、一日のうちでも比較的長い時間取引を行えるところが特徴。

・日経225先物の場合、[9:00~15:15] [16:30~翌3:00] ・東京商品取引所の場合、[9:00~15:30] [17:00~翌4:00]

といったように、午前中から夜中まで、ほぼ一日中と言っても良いほど取引が出来るのですね。

そのため、日中は仕事をされている兼業トレーダーの方でも、夜間の取引であれば参加しやすいところがメリットです。

しかし逆に言えば、取引時間が長い分いつ大きな値動きが起こるかわからないため、ニュースなどには敏感になっておく必要があります。

はじめるには先物取引専用の口座が必要

すでに株式投資を始めている方であっても、株価指数先物取引をするにはその口座とは別に、専用口座の開設が必要となります。ですが、先物取引専用の口座開設は意外と簡単ですので安心してください。

多くの証券会社では、株式投資と合わせて先物取引も取り扱っているので、すでに株の口座を作っている方であれば、その証券会社から先物専用の口座も申し込むだけ。

証券口座を作った時と同じ要領で進められるため、スムーズに開設が完了することでしょう。

株価指数先物取引の3つのメリット

株価指数先物取引には、他の投資にはないメリットがあります。

ここでは、その中から特に3つ、株価指数先物取引ならではの良い点をご紹介いたします。

レバレッジをかけて取引ができる

「レバレッジ」とは、自己資本を元本として資金調達を行い、取引額を自己資金以上に引き上げることを指します。

例えば100万円の自己資金があったとして、5倍のレバレッジをかけるのであれば【100万円×5倍=500万円】の資金で取引が行えるように。

レバレッジをどれくらいかけられるかは証券会社などでも変わってきますが、最大では数十倍のレバレッジを適用できる場合もあります。そのため、先物取引では自己資本が少なめであっても、レバレッジにより大きなリターンが期待できるのですね。

ちなみに取引をする指数ごとに随時、必要な証拠金は変動しているので、それに応じて最低限必要な自己資本の額も変わってきます。

個別銘柄にある倒産や上場廃止のリスクがない

株式投資の場合、投資した企業が倒産、上場廃止してしまった場合に大きな損失を受けてしまうこととなります。そのためシビアに企業の業績や財務状況などをチェックしておかなくてはならず、なかなか大変なもの。

ですが、株価指数先物取引では指数の数字で取引を行うため、株式投資のように個別銘柄の倒産や上場廃止は関係ないのがメリット。この点では、株式投資よりもリスクが低いと言うことができますね。

株価指数には多くの会社の動向が総合的に反映されるため、市場全体を俯瞰的に見つつ、判断をして投資を行うことになります。

売り注文からはじめられる

投資には値上がりで利益を得る「買い注文」のほかに、値下がりで利益を得る「売り注文」があります。

株価指数先物取引では現物を取り扱わないので、取引はすぐに売りからでも始められるのがポイント。そのため、上昇相場だけでなく下落相場でも利益を出すことができ、取引のチャンスが多く存在するのですね。

株式投資では、売り注文から始めるためには信用口座開設といった手続きが必要となり、審査など面倒なこともあるためちょっと大変ですが、株価指数先物取引では簡単に売り注文を始められるのが良いところです。

株価指数先物取引の投資ポイント

株価指数先物取引には、知っておくと投資を成功させやすくなるポイントがありますので、ここからご紹介してまいります。

ファンダメンタルとテクニカルで分析

株価指数先物取引で投資を行う際は、主に「ファンダメンタル分析」、「テクニカル分析」の2種類の分析方法を駆使して売買タイミングを見極めていくのが一般的です。

まず、「ファンダメンタル分析」とは相場に影響するさまざまな事項をもとに、将来の値動きを分析する方法のこと。金利・為替・政局・石油相場・要人発言など、多くの材料を基に総合的な判断を下していくこととなります。

一方、「テクニカル分析」とは数学や統計学を応用した手法であり、指数のチャートを条件を絞り計算式などにあてはめることで、将来の値動きを予想します。テクニカル分析では、より理論的に分析を行うこととなり、あまり経験や勘は必要ないのが特徴。

一般的には、テクニカル分析は短期的、ファンダメンタル分析は長期的な値動きを予想するのに適しているとされています。

ただし、どちらにも一長一短あるため、おすすめは両方の分析方法を組み合わせ、バランスよく戦略を立てるのが良いでしょう。

儲けを急いで取引しない

これはどの投資方法にも当てはまることですが、儲けを急いで取引してしまうと失敗する可能性が非常に高くなってしまいます。

それには、儲けを急ぐあまり分析をおろそかにし、勢いだけでギャンブルまがいのトレードを行ってしまうことや、失敗を挽回しようとさらに無理な取引をして、ますます損失が拡大する悪循環に陥りがちなことが理由としてあります。

なので、儲けを急がず、少しずつ相場から勉強していくような気持ちで投資に臨むのが良いですよ。

トレードを続ける中で買いや売りのルールを定め、それを基に自分なりのスタイルを確立して投資ができるようになればベストです。

証拠金より余裕のある金額を入金

株価指数先物取引では、損失の額が証拠金を下回ると「追証」が発生します。「追証」とは、正式には”追加証拠金”のことで、その名の通り手持ちの証拠金を上回る損失を出した場合に、追加で証拠金を入金することを求められる制度を指します。

では、もし「追証」を入金できなかった場合はどうなるかと言えば、証券会社により強制的に決済が行われることに。さらにそれでも損失額がまかなえない場合には、借金を背負うこととなってしまいます。

こうしたリスクがあるため、なるべく口座には証拠金より余裕のある金額を入金するよう心がけておきましょう。

株価指数先物取引と確定申告

投資には付き物である税金は、もちろん株価指数先物取引にも関わってきます。

最後に、株価指数先物取引での確定申告について知っておきたいことをまとめましたので、しっかりと頭に入れておきましょう。

株価指数先物取引にかかる税金

株価指数先物取引では、利益に税金が課されるのですが、その税金についてはほかの所得とは分けて課税額が算出され、確定申告により納税する「申告分離課税」の制度が適用されます。

税率は一律20.315%であり、つまりは利益の約2割が税金として取られるということになるのですね。

ここで、株価指数先物取引のほかにも並行して投資を行っている場合についてですが、投資の種類によって損益通算が可能なものと不可能なものに分けられます。

株価指数先物取引と損益通算が可能なものには「国内オプション取引」や「FX」、不可能なものには「株式取引」や「投資信託」が挙げられます。

確定申告のために用意するもの

株価指数先物取引についての確定申告をする際には、損益の証拠である「取引報告書」といった書類を用意しておきましょう。

この「取引報告書」については、口座を開設している証券会社で発行してもらうことが可能となっています。

また、その他には
・印鑑
・マイナンバー書類
・本人確認書類(免許証・パスポートなど)
・給与所得などの源泉徴収票

以上のものが必要となります。

計算明細書と申告書第三表の該当箇所に記入

確定申告の際の書類には、自ら記入しなければならない部分がいくつかありますので忘れないようにしましょう。

まずは、株価指数先物取引についての、雑所得などの金額を記した「計算明細書」です。こちらには、個別の取引内容・収入金額・手数料などの必要経や、年間の所得金額の記入を行ってください。

また「申告書第三表」には、先ほどの計算明細書に記載した、収入金額の数字と所得金額の数字を記載することが必要となりますよ。

まとめ

今回は、株価指数先物取引について解説してまいりました。

先物取引の一種である株価指数先物取引は、指数を対象とした取引であり、他の商品と異なり現物は存在しないのですね。

多くの株価指数は経済を総合的に反映しているため、株式投資のように個別の情報を一つ一つ調べる必要がなく、倒産などのリスクについての心配もありません。

しかし一方で売買額が大きい傾向にあり、さらにレバレッジがかけられるため、リターンが大きい分リスクも大きいので注意が必要です。

まずは今回の記事も参考に、仕組みをしっかりと理解した上で株価指数先物取引への一歩を踏み出しましょう!