【初心者向け】株取引の始め方とおすすめの口座・証券会社の選び方

株取引を行うためには証券会社に株取引用の口座を開設するなどの準備が必要になりますが、口座開設する証券会社の選び方や、口座の種類の選び方について知っておくことが大切です。

この記事では、株取引に必要な口座の種類と特徴、証券会社を選ぶ際のポイントなどをわかりやすく紹介します。

株取引を初めて行う方におすすめの証券会社を含め、株取引の始め方がよくわかる内容なのでぜひ参考にして早速株取引の準備を進めましょう!

この記事を書いた人
株式会社ジャパンインベストメントスクール 株式投資コンサルタント ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本最大級の投資スクール・メールマガジン「ジャパンインベストメントスクール」に所属。毎朝10万人以上に向けて、相場情報を届ける。

株の取引に必要な口座の基礎知識

株取引を行うにあたって証券会社に口座開設が必要になる理由や、口座の種類などを確認してみましょう。

証券会社に口座がないと株取引はできない

株取引を行う際に必要な口座とは、証券会社に開設する「証券口座」です。

一般的な銀行口座のように現金の入出金も可能で、購入した株式を預けられるのが特徴です。

証券口座に現金を入出金する際には、銀行口座を介する必要があるので、銀行口座も所有していない場合は合わせて開設しなければいけません。

いつでも入出金可能で手数料が安いネット銀行では、証券会社と連携して利便性の良いサービスを提供していますので、証券口座開設と合わせてご検討ください。

証券会社に作る口座は3種類から選ぶ

証券会社に開設する口座は、以下の3種類から選択します。

口座の種類 特徴 確定申告
一般口座 自分で年間の譲渡損益を計算する 必要
特定口座(源泉徴収なし) 証券会社が年間取引報告書を作成してくれる
特定口座(源泉徴収あり) 原則として不要

一般口座の場合は自分で年間の譲渡損益を計算しなければいけないため、手間がかかるので初心者にはあまりおすすめしません

特定口座は証券会社が作成してくれる年間取引報告書があり、源泉徴収ありだと原則的に確定申告の手間も省ける点が大きなメリットとなります。源泉徴収ありにしておくと、利益が出るたびに証券会社が税金相当額を差し引いてくれるので、手間がかからないのです。

少額取引なら源泉徴収なしがお得

給与所得が2,000万円以下の方が株取引の譲渡益が20万円以下だった場合は、確定申告を行う必要はなく、税金を収める必要もありません

特定口座で源泉徴収ありにしていた場合、利益に応じて証券会社が税金を納税してくれる仕組みになっているので、本来なら支払わなくても良い税金を納税することになります。

特定口座の源泉徴収ありと、源泉徴収なしのどちらにしたら良いか迷う場合は、以下の選択肢を参考にしてください。

  • 給与所得が2,000万円以上の人 ⇒ 源泉徴収あり
  • 給与所得が2,000万円以下の人 ⇒ 以下の選択肢でどちらかを選ぶ
  • 大口取引も積極的に行い20万円以上の利益が目標 ⇒ 源泉徴収あり
  • 少額取引で利益は20万円以内に抑える ⇒ 源泉徴収なし

口座を開設するまでの流れ

証券口座を開設する際には準備が必要になりますので、どのような流れで手続きを行うのか確認しておきましょう。

口座開設に必要なものを用意して申し込み

証券口座を開設する際に必須となるのが、日本に住民票がある方に発行されている12桁の番号「マイナンバー」です。

マイナンバーは税金や社会保障などの分野で活用されるもので、証券口座の開設で必要になる理由は、証券会社が税金の計算・納付で必要となる年間取引報告書や支払調書を税務署に提出する時に必要になるからです。

マイナンバー制度が始まった当初に各ご家庭に送付された「通知カード」か、各自が申し込みをして発行されたICチップ内蔵の「マイナンバーカード(個人番号カード)」のどちらかを用意してください。

表面と裏面をコピーして郵送するか、デジカメやスキャナで画像データとして保存してから申込時にウェブサイト上にアップロードして口座開設申込を行います。

また、運転免許証や健康保険証、パスポートなどの本人確認書類も必要になりますので、同様に準備しておきましょう。

口座開設までの期間は証券会社で違う

株取引を一日も早く始めたい!と考えている方は、インターネットで申し込み手続きを行うことをおすすめします。

証券会社によって口座開設手続きが完了するまでの期間は異なりますが、以下のような流れになると1週間以上かかる場合もあるので注意が必要です。

【1】証券会社から申込書類を取り寄せ
↓(郵送期間 1~2日間)
【2】申込書類に必要事項を記入、必要書類を同梱して証券会社へ返送
↓(郵送期間 1~2日間)
【3】証券会社が審査を行い口座番号やパスワードを郵送
↓(郵送期間 1~2日間)
【4】届いた口座番号とパスワードで取引ができるようになる

証券会社が行う審査とは、マイナンバーの所有者が実在している人物で間違いないのか確認する作業なので、あまり時間がかかりません。

インターネットで必要書類をアップロードする場合は、1と2の郵送期間を省けるので、早く手続きが完了するメリットがあり、最短で申し込み後翌日から取引できる場合があります。

信用取引をしたいならさらに口座の申し込み

通常の株取引を行う場合には一般的な証券口座で良いのですが、担保を預けて約3倍までの取引ができる信用取引を行いたい場合には信用取引口座を開設する必要があります。

基本的に証券口座開設時の審査とは本人確認だけですが、信用取引口座では通常の証券口座とは別の審査基準が設けられています。

証券会社によって審査基準は異なりますが、主な審査基準をいくつか例を挙げてみます。

  • 年齢75歳未満の成人、未成年は不可(SBI証券)
  • 信用取引経験または株式投資経験がある(楽天証券)
  • 「最低保証金」について理解している(マネックス証券)
  • 十分な年収または金融資産を保有している(カブドットコム証券)

このように、証券会社により細かい審査基準は異なりますが、信用取引に関する知識や経験、保有資産など通常の証券口座開設時よりも審査のハードルが高くなっています。

株取引初心者の段階で信用取引を行うのは難しい面もあるので、ある程度経験を積んでから信用取引も検討することをおすすめします。

口座を開設する証券会社選び3つのポイント

口座を開設する証券会社を選ぶ際には、以下のポイントを抑えておきましょう。

手数料は安いか

株取引を行う際には、取引金額に応じて手数料が発生する点を忘れてはいけません。

手数料は取引額に応じて数十円から数千円などと幅があり、一回あたりの金額としてはさほど大きな金額に感じられなくても、取引金額や回数が多くなるほど手数料がどれだけかかったのかによって、最終的に残る利益が変わってきます。

100万円の取引で一回300円の手数料がかかるA社と、1,000円の手数料がかかるB社で比較してみましょう。

100万円の取引の手数料 A社
300円
B社
1,000円
一回の取引で得た譲渡益 10,000円
手数料分を差し引いた利益 9,700円 9,000円
同様の取引を10回行った場合の利益 97,000円 90,000円
同様の取引を30回行った場合の利益 2,910,000円 2,700,000円

このように、手数料が数百円違うだけでも、取引金額や取引回数が多くなるほど、最終的に得られる利益が全く違う結果になるので、できるだけ手数料が安い証券会社を選ぶことをおすすめします。

ネット証券会社なら人件費をカットできる分、手数料が安くなっています。

初心者でも困らないサポート体制があるか

株取引の初心者は、証券会社のサポート体制にこだわって選ぶことも大切です。

外出先でもすぐに株価情報をチェックしたり、良いタイミングに合わせて売買注文ができるようにスマホアプリを活用している方も多いですが、初心者でも使いやすいアプリを提供している証券会社を選ぶことをおすすめします。

証券会社によってアプリのクセがあるので、どのようなアプリを提供しているのかを確認し、初心者でも簡単に使える操作性の良さにこだわっているかチェックしてみましょう。

また、株価の変動にも影響を与えそうな最新ニュースを積極的に発信しているか、問い合わせはメールだけでなく電話でも対応してもらえるのかなどについても確認してください。

初心者にも親切・丁寧に対応してくれる証券会社なら安心して利用できますので、ぜひサポート体制の内容も確認してください。

購入してみたい株があるか

証券会社を選ぶポイントとして忘れてはいけないのが、興味がある銘柄が購入できる環境が用意されているかです。特に海外の銘柄は証券会社によって取り扱っている商品や国が異なるので、たとえば「新興国の銘柄を購入したい」という場合は取り扱いのある証券会社を確認する必要があります。

また、少額から少しずつ株取引に慣れていきたいと考えている方は、単元未満株(ミニ株)を扱っているかも確認してみましょう。一般的には一単元は100株または1,000株などで取引されますが、単元株よりも少ない単位で売買できるのが単元未満株で、少ない資金でも株取引を始められるのが大きなメリットです。

できるだけ多くの選択肢が多い方が良いので、取扱商品のバリエーションについても確認することをおすすめします。

株の初心者におすすめの証券会社

株取引を初めて行う方にもおすすめできる証券会社を、手数料の安さサポート体制取扱商品の豊富さの観点からピックアップして紹介します。

少額投資向けの「カブドットコム証券」

カブドットコム証券は三菱UFJフィナンシャルグループの証券会社で、信頼性が高い点でも大きなメリットです。

手数料
(国内現物・税別)
取引金額
10万円 90円
20万円 180円
30万円 250円
50万円 250円
100万円 990円
200万円 1,890円
400万円以上 3,690円
サポート体制 情報提供 ・MUFG各社のレポート
・WEBセミナーや勉強会
・個別銘柄情報などを無料配信
・WEBニュースなどから毎日投資情報をお届け など
お客様対応 ・遠隔オンラインサポート
・最大8画面のkabuパソをお届け
・お客様同士のコミュニティコンテンツ
取扱商品 ・投資信託 1,131銘柄
・国内株式 約2,383銘柄
・プチ株(500円~)

海外の株の売買に強い「マネックス証券」

マネックス証券は海外の投資商品に強いのが特徴です。幅広いジャンルの銘柄にチャレンジしてみたい方におすすめの証券会社です。海外株でも確定申告不要の特定口座に対応しています。

米国株取引の手数料は最低0米ドル(無料)から上限は20米ドルで、売却時のみ最低0.01米ドルが現地取引費用として発生します。

手数料
(国内現物 取引毎・税別)
取引金額
10万円以下 100円
10万円以上20万円以下 180円
20万円以上30万円以下 250円
30万円以上40万円以下 350円
40万円以上50万円以下 450円
50万円以上100万円以下 1,000円~、約定金額の0.1%
100万円以上 約定金額の0.1%
手数料
(国内現物 一日定額・税別)
取引金額
2,500円
サポート体制 情報提供 ・マネックス証券オリジナルレポート
・個別銘柄詳細表示
・株式ランキング
・マネックス銘柄スカウター
・チャートフォリオ など
お客様対応 ・パソコンサポートダイヤル
・マネックスポイント
取扱商品 ・投資信託 1,179銘柄
・国内株式 約342銘柄
・海外株式米国 約3,577銘柄
・海外株式中国 約2,349銘柄

手数料0円から取引ができる「SBI証券」

SBI証券は手数料の安さが大きな特徴で、一日の約定代金10万円までのアクティブプランなら手数料が0円(無料)となります。取扱商品の豊富さも大きな魅力で初心者からベテランまでユーザーが多い証券会社です。

複数の市場から一番良い条件の市場を選択して自動で注文を行う「SOR注文」もできるのが特徴です。

手数料
(国内現物 スタンダードプラン・税別)
取引金額
5万円 50円
10万円 90円
20万円 105円
50万円 250円
100万円 487円
150万円 582円
3,000万円 921円
3,000万円以上 973円
手数料
(国内現物 アクティブプラン・税別)
取引金額
10万円 0円
20万円 191円
30万円 286円
50万円 429円
100万円 762円
サポート体制 情報提供 ・各銘柄のニュース
・株価情報、財務詳細
・各種メールサービス
・ロボアドバイザー
・ポイントプログラム
・会場、オンラインセミナー
・有料情報 など
お客様対応 ・リモートサポートサービス
・チャットサポート
取扱商品 ・投資信託 2,651銘柄
・国内株式 約1,973銘柄
・海外株式米国 約2,210銘柄
・海外株式中国 約1,413銘柄
・海外株式ロシア 約30銘柄
・海外株式ベトナム 約319銘柄
・単元未満株(S株)

取引するほどポイントが貯まる「楽天証券」

楽天証券の超割コースでは手数料の1%分が楽天スーパーポイントでポイントバックされ、貯まったポイントを活用してポイント投資を行うこともできます。

無駄なくポイントを活用したい方におすすめの証券会社です。

手数料
(国内現物 超割コース・税別)
取引金額
5万円 50円
10万円 90円
20万円 105円
50万円 250円
100万円 487円
150万円 582円
3,000万円 921円
3,000万円以上 973円
手数料
(国内現物 いちにち定額コース・税別)
取引金額
10万円 0円
サポート体制 情報提供 ・各種マーケット情報
・ロボアドバイザー「楽ラップ」
・ポイントプログラム
・IFA運用相談
お客様対応 ・楽らくサポート(遠隔サポート)
・電話対応サポート
取扱商品 ・投資信託 2,640銘柄
・国内株式 約4,084銘柄
・海外株式米国 約2,386銘柄
・海外株式中国 約925銘柄
・海外株式アセアン 約258銘柄

使いやすい口座を作って株式投資を始めよう

株取引を行うためには証券口座の開設が必須となるので、証券口座の種類お好みの証券会社を選択する必要があります。

証券会社によって手数料の金額や取扱商品の種類、サポート体制にも違いがあるため、最も使いやすい証券会社を選択しましょう。

初心者には特定口座がおすすめですが、目標としている利益額に応じて源泉徴収あり・なしを選択して利用しやすい口座を作ってから株取引をはじめてみましょう!