レーティングとは?強気の意味と株価に与える影響をやさしく解説!

株式投資を行う際には、あらゆる方法で情報収集をしながら売り時や買い時を見極めるのが成功の秘訣です。

レーティングは情報収集の一つとして注目したいもので、実際に投資の判断材料として活用している方も多いです。

そこでこの記事では、レーティングの特徴や見方、活用法などをわかりやすく紹介します。

レーティング情報を上手に活用して投資に役立てたいと考えている方は必見の内容なので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
株式会社ジャパンインベストメントスクール 株式投資コンサルタント ファイナンシャルプランナー
児玉一希
プロフィール・所持資格 日本最大級の投資スクール・メールマガジン「ジャパンインベストメントスクール」に所属。毎朝10万人以上に向けて、相場情報を届ける。

レーティングとは

まずはレーティングとはどのようなものか、投資に役立つ情報としてどの程度役立つものなのかを確認してみましょう。

証券アナリストが独自で下した投資判断のこと

レーティングとは、証券会社のアナリスト(市場を調査・分析して株価の評価などを行う専門家)による、自身がカバーしている銘柄を分析・調査した結果得られる投資判断(格付け)のことです。

さまざまな情報収集の一つとして、レーティング情報を参考にしながら売買のタイミングを見極めている投資家も多いですが、必ず的中するものではないため正しい判断方法を見極めることが大切です。

格付け表示

証券会社が公表しているレーティング情報は、各社で異なる表記で格付けを行っています。

星の数で表現している場合や、1~5までの5段階または1~3までの3段階で数字表記、「強気・中立・弱気」「Buy・Neutral・Reduce」などの単語表記になっている場合などがあります。

複数の証券会社を利用する場合は格付け表記の違いに戸惑うかもしれませんが、格付け評価が高い・もしくは低いという意味は共通しています。

レーティングは株価に影響あり

各証券会社が公表しているレーティング情報は、証券アナリストが独自に分析・調査した結果を評価したもので、この情報に基づいて売買のタイミングを見極めるのは投資家自身の判断によるものです。

「証券アナリストAさんの評価を参考にして投資をしていたら良い結果が出る!」という意見もあれば、「証券アナリストBさんの評価はあてにならない・・・」など、証券アナリストに対する評価も意見が分かれる場合もあります。

そのため、「信頼できる証券アナリストAさんが買い推奨していた銘柄の株価が予想通り上がった!」など、投資家から高く評価される証券アナリストのレーティング情報は、株価にも影響を与えることもあります。

レーティングの信憑性

証券会社が公表しているレーティングは、すべてが公平に設定されたものではありません

たとえば、証券会社と何らかのつながりがある企業の銘柄に関しては、甘い評価のレーティング結果になっている場合もあります。

証券アナリストが中立的な立場でしっかり分析・調査した結果なのか、それとも甘く評価された結果なのかを判断するのは非常に難しいのです。

レーティング情報はあくまでも投資を行ううえで参考にすべき指標の一つであり、他の情報も集めながら総合的に判断することが大切です。

レーティングと格付けの違い

投資を行ううえで参考にしたい指標の中で、レーティング情報と混同しやすいのが格付け情報です。

レーティング情報は証券アナリストが分析・調査して評価する投資判断として、株価に対する評価を格付けするものであるのに対し、格付け情報は企業や銀行などの信用力を示すものです。

格付け情報は債務の返済能力を評価され、信用力が最も高いと「AAA」、最も低いのは「D」と表記されます。

レーティングの見方

証券会社が公表しているレーティング情報を参考にする場合のチェックポイントを確認しておきましょう。

レーティングの方法

どのような視点で分析・調査をした結果をレーティング情報として公表しているのかは、証券アナリストによって異なる場合もありますが、主に以下の2つを確認しています。

事業リスクがあるか

事業を運営し続けていれば必ず利益を得られるものではなく、何らかの原因で損失が出る可能性もあります。

主に事業の将来性やキャッシュフローの状態、資産価値予測などの観点から事業リスクを分析して評価を出します。

財務リスクはどうか

企業が安定した経営を続けているかを判断するために、財務リスクについてもしっかり分析を行います。

収支のバランスや自己資本率などから、借入金に対する返済能力についても確認し、将来的に大きな損失を被った場合に倒産する可能性についても確認します。

レーティングの定義

レーティング情報の格付け基準は、3段階や5段階など評価の段階も異なりますが、各証券会社によって定義も異なるため、複数の証券会社のレーティングを確認する場合は注意しましょう。

たとえば最も上位のレートを例に挙げると以下のように各社で定義が異なります。

レーティングの定義
野村證券(3段階のうち「Buy」) 12ヶ月間の目標株価が現在の株価を15%以上上回ると判断する場合
大和総研(5段階のうち「1」) 今後 6ヶ月程度のパフォーマンスがTOPIX を 15%以上上回る
岡三証券(3段階のうち「強気」) 今後6ヵ月以内の目標株価が現在の株価を10%以上上回ると判断される銘柄

このように、同じ最上位レートでも定義が全く異なるので、投資の判断材料として参考にする場合には各社の定義を確認しておくことをおすすめします。

レーティングはあくまでも参考指標

レーティング情報はプロの証券アナリストが分析した結果を元に評価された内容なので参考になる情報なのは間違いありませんが、確実に予想が当たるとは限りません

各社でレーティング定義が異なる点からも、レーティング情報だけを鵜呑みにして投資に反映させるのはおすすめできません。

あくまでもレーティングは参考指標の一つとして考えるようにして、最終的な判断はレーティング以外の情報も確認しながら自己責任で投資することが大切です。

レーティング情報を上手に活用

レーティング情報を投資に活用する前に知っておきたいポイントを紹介します。

レーティングの情報はすでに織り込み済み

証券会社が公表したレーティング情報により株価に影響することもありますが、ほとんどの場合はレーティング情報が公表される前の段階で株価に織り込み済みになっている場合が多いです。

株価に影響を与える材料といえば、企業の業績がわかる決算結果や他企業との提携、自然災害などの影響が大きく、レーティング情報だけが大きく株価に影響を与えることはあまりないと考えられます。

IFISコンセンサスを参考にする

※2020年2月20日現在

出典:株予報

レーティングを投資に活用したいけど、どの証券会社のレーティング情報を参考にすべきかわからない・・・という方におすすめなのがIFISコンセンサスです。

IFISコンセンサスとは、複数の証券アナリストの評価を平均したコンセンサスを、「アイフィスジャパン」が独自ポリシーに基づいて算出したもので、主に機関投資家が活用していた指標です。

プロの機関投資家が参考にしている情報なので、特に初心者の個人投資家にとってはとても参考になります。ぜひIFISコンセンサスの変化と推移に注目してください。

新規カバレッジの発表

証券会社がレーティング対象としているのは一部の銘柄ですが、新しくレーティング対象にする場合があり、その銘柄を新規カバレッジといいます。

新規カバレッジが発表されると多くの投資家から注目されるチャンスとなり、株価が上がる可能性もあります。

とくに、複数の証券会社による新規カバレッジは株価に影響を与える可能性が高くなるので、ぜひ注目してください。

レーティングが変わるときは注意

レーティング情報は随時更新されていますが、評価が上がったタイミング(「中立」⇒「強気」など)には株価に変動がある可能性があるので注目しましょう。

とくに高く評価されている証券アナリストが、企業の業績と関係がない情報を見つけて評価を変えたタイミングに合わせて買うと、うまく収益を得られる場合があります。

おすすめのレーティング情報サイト6選

投資の参考指標としてレーティング情報をチェックする際におすすめのサイトを6種類ピックアップしました。

Treader’sWebの株式情報

※2020年2月20日現在

出典:Treader’sWeb

Treader’sWeb(トレーダーズウェブ)は株式投資関連の情報を豊富に紹介しているWEBサイトで、利用している個人投資家も多いです。

無料で公開しているレーティング情報は大引け後に更新していますが、有料版(「トレーダーズ・プレミアム」月額11,000円)では無料版よりも充実した情報を寄付き前から更新しています。

Treader’sWeb(トレーダーズウェブ)のレーティング情報はこちら

アセットアライブの株式格付けレーティング情報

※2020年2月20日現在

出典:アセットアライブ株式情報

アセットアライブは、ゴールドマンサックスやメリルリンチ、モルガンスタンレー、リーマンなど外資系証券の株式格付サイトです。

レーティング情報(格付け)は「新規・格上げ・格下げ・継続」のマークが一目でわかりやすく表示されており、投資評価や目標株価なども確認しやすいのが特徴です。

アセットアライブの株式格付けレーティング情報はこちら

株式投資データボックスのレーティング情報

※2020年2月20日現在

出典:株式投資データボックス

株式投資データボックスは、株式投資に関連するさまざまなデータを紹介しているサイトです。

レーティング情報を公開しているサイトを一覧表示しているので、複数の情報をチェックしたい方は参考にしてください。

株式投資データボックスのレーティング情報はこちら

モーニングスターのレーティング情報

※2020年2月20日現在

出典:モーニングスター

モーニングスターのレーティング情報一覧は古いデータも確認できるので、過去の動きも確認したい方は参考にしやすいです。

モーニングスターのレーティング情報はこちら

株式会社グレイルのレーティング情報

※2020年2月20日現在

出典:株式会社グレイル

グレイルは投資初心者からプロまで活用している情報提供サイトで、前場引け後から後場寄り前までに毎日レーティング情報を更新しています。

無料で閲覧できますが、有料ネットメール会員になると毎朝レーティング情報がいち早く公開されています。

株式会社グレイルのレーティング情報はこちら

株式レーティング情報&目標株価

※2020年2月20日現在

Twitterアカウント「株式レーティング情報&目標株価」は、レーティング情報や証券会社の格上げ・格下げ、目標株価の変更があった銘柄を随時ツイートしています。

Twitterに登録・フォロー・プッシュ通知設定をしておくと、最新情報を随時チェックできるので便利です。

株式レーティング情報&目標株価のTwitterアカウントはこちら

レーティングはあくまでも参考程度で判断する

レーティングとは、株式投資に必要な参考指標の一つとなる、証券アナリストが分析した結果による投資判断です。

株価に影響を与える場合もありますが、信憑性については必ずしも一致するとは限らないため、あくまでも参考程度として判断することが大切です。

レーティング情報を活用する場合はIFISコンセンサスの変化や新規カバレッジにも注目し、とくに評価が上がった時には株価が変動しやすいので注目してください。

さまざまなレーティング情報公開サイトの内容を含め、レーティング以外にも株価に影響を与える材料にも目を向けて総合的に判断して投資のタイミングを見極めましょう。